株式会社コミュニティネットワークセンター | 動画配信TVアプリのPoC開発

クライアントのビジネス課題

お客様の課題として、過去5年間でチャンネルサービスの加入者が減少するなど、下記要因で従来の放送モデルの見直しを迫られています。

• 映像サービスの多様化
• 視聴デバイスの変化

放送のDX（デジタルトランスフォーメーション）として伝送のIP化を実現し、利便性を向上させるための検証が求められました。

一方で、

• サービス構想などをスライドなどで説明しても周囲の理解を得ることが難しい
• 実際に動くアプリケーションが必要である
• 社内外の関係者からフィードバックを収集したい
• 商品開発を推進したいが進められない

解決したい課題

アプリ課題

アプリ化により、セットトップボックス（STB）や工事不要で「今すぐ見たい！」という視聴者のニーズに応える環境を構築。

下記の課題解決を目指しました：

• 伝送のIP化：事業者閉域網を活用したアプリ化とIP伝送による新たなサービス提供。
• 迅速な顧客対応：視聴者の「今、観たい！」に即対応する柔軟なサービス。
• 視聴データ活用：レコメンドやパワープッシュで顧客体験（CX）を向上。
• 長期利用者優遇：ポイント制度の導入でユーザー満足度を強化。
• 新たな収益モデル：利用料依存から脱却する販売モデルやメニューの構築。

業務課題

• 上記内容を実際に動くものとして実現できるか
• PoCとして必要な機能のみでリリースしたい

提案したアプローチ

Enlytは、クライアントの要望に応え、IPユニキャスト放送のアプリ化に向けたPoC（Proof of Concept）テレビアプリを開発。

• 「CloudTV」の技術と知見を用いて迅速に対応
• アジャイル開発で実物を見せながら開発を進行することで、クライアントに具体的なイメージを即座に共有
• Figmaを活用し、モダンなUI/UXデザインを全画面にわたり設計

• アプリのロゴは複数パターンを提案し、クライアント社内の投票にて決定

• クライアントも参加型のプロセスにし、クライアントのエンゲージメントを向上

クライアントの感想

社内でレビューを重ね、具体的な要望やフィードバックを反映していただきながら、わずか3ヶ月で高品質なアプリが完成しました。アジャイル開発ということで出来上がった機能から取捨選択をしていくフローも含めて、非常にスピーディーに対応していただけて良かったです。PoCとしてのクオリティも高く、社外からのフィードバックの中には、試験的運用にもかかわらず「このアプリはいつからサービス開始するんですか？」という質問もあり、とても満足しています。

▼詳しくはCNCIさまからの声（インタビュー）をご覧ください▼
IPユニキャスト放送で、新たな市場を切り開く！動画配信TVアプリのPoC開発

PoC成果

PoCアプリのデモは、ケーブルテレビ局の社内外の業界関係者から非常に高い評価を獲得。大成功を収め、商用化に向けた具体的な議論を加速させました。Enlytの迅速な開発力とクライアント中心のアプローチにより、放送DXの新たな可能性を提示。CloudTVの技術基盤を活用したスケーラブルなソリューションが、クライアントのビジネス変革を後押ししました。

開発概要

初期開発工数

• 要件定義＆UI・UXデザイン：1ヶ月
• 開発期間：3ヶ月

開発体制

オフショア開発

役割	アサイン割合(平均)
プロダクトオーナー代理（PPO）	0.2人月
プロジェクトマネージャー（PM）	0.25人月
プロジェクトテクニカルリード（PTL）	0.25人月
デザイナー（UIUX）	0.5人月
ビジネスアナリスト（BA）	0.25人月
バックエンド/インフラ	0.25人月
Android開発	2人月
品質管理（QC）	0.5人月

フロントエンドおよびアプリケーション

• 言語: Kotlin
• アーキテクチャ: Clean Architecture
• メディア再生
  Media3 ExoPlayerを活用したHLSストリーミングで、ライブ・オンデマンドの高品質な再生を保証。
• UI/UX
  Jetpack ComposeとCoilで、モダンで反応性の高いUIと高速な画像読み込みを実現。
• API通信＆セキュリティ
  RetrofitとOkHttpによる効率的なAPI通信と、AES128暗号化でセキュアなデータ伝送を確保。