アプリ開発の費用はどれくらい?費用相場やコストの内訳について解説
「アプリ開発の費用は、一体いくらかかるのだろう?」
「開発会社の見積もりが適正価格か、判断する基準が知りたい」
アプリ開発のプロジェクトリーダーに任命され、このような課題をお持ちではないでしょうか。
本記事では、アプリ開発の費用相場やコストの内訳、費用を賢く抑える方法について、わかりやすく解説します。
プロジェクトを成功に導くための第一歩として、ぜひ最後までご一読ください。
目次
アプリ開発の費用は主に人件費と開発期間
アプリ開発費用の大部分は、エンジニアやプログラマーの人件費と開発期間で構成されます。
ここでは、アプリ開発費用を構成する要素について解説します。
①人件費
アプリ開発の費用を算出するための要素のひとつとして「人数」が重要です。
アプリ開発の見積もりでは、「人月(にんげつ)」という単位がよく使われます。
人月とは、「1人が1ヶ月で完了できる作業量」のことです。
例えば、2名のエンジニアが1ヶ月でアプリ開発作業を完了できる規模の場合、「2人月」と表現されます。
エンジニアのスキルや経験、依頼する開発会社によって人月単価は変動しますが、一般的には1人あたり80万円~150万円程度が相場です。
費用の大半が、この人件費で構成されると覚えておきましょう。
②開発期間
開発期間は、アプリに搭載する機能の数や複雑さに大きく左右されます。
例えば、シンプルな情報配信アプリなら3ヶ月程度で完成するかもしれませんが、決済機能やチャット機能、動画配信機能などを盛り込んだ複雑なアプリになれば、半年から1年以上かかることも珍しくありません。
さらに、iPhone(iOS)とAndroidの両方のアプリを同時に開発する場合は、単純に2倍とはならないまでも、開発期間は長くなる傾向にあります。
作りたいアプリがどれだけ多機能かによって、必要な期間、つまりコストが変わってくるのです。
③諸経費
アプリ開発では人件費と開発期間が費用の大部分を占めますが、それ以外にも諸経費が発生することをおさえておきましょう。
例えば、アプリのデータを保存しておくためのサーバー費用や、ライセンス費用、アプリをApp StoreやGoogle Playに登録するためのアカウント登録料などが挙げられます。
また、開発会社によってはプロジェクトの管理費用や交通費などが別途計上される場合もあります。
見積もりを確認する際は、これらの諸経費がどのように計上されているかもチェックするのが重要です。
いくらかかる?アプリ開発の費用相場を解説
ここからは、アプリ開発の費用相場をジャンル、機能、開発手法、ニーズの4つの観点でそれぞれ紹介します。
自社が作りたいアプリが、どのくらいの費用感になるのか、具体的な金額の目安を把握しておきましょう。
【ジャンル別】アプリ開発の費用相場
アプリの種類によって、開発費用の相場は大きく異なります。
以下に代表的なジャンルとその費用感の目安をまとめました。
| ジャンル | 機能 | 開発費用相場 |
| 店舗・販促系 | クーポン配信、スタンプカードなど | 200万円~500万円 |
| EC・ショッピング系 | 商品一覧、カート、決済機能など | 500万円~2,000万円 |
| SNS・マッチング系 | 投稿、チャット、ユーザー検索など | 1,000万円~数千万円 |
| 業務効率化系 | 在庫管理、日報作成など | 300万円~1,000万円 |
| 通話・メッセージアプリ系 | メッセージ、プッシュ通知など | 100万円~500万円 |
| カタログ・フリーペーパー系 | 情報配信など | 50万円~100万円 |
なお、ここで紹介しているアプリの相場はあくまで一例です。付加する機能や対応プラットフォームなどによって、開発費は変動します。
まずは自社が作りたいアプリがどのジャンルに近いか、大まかな開発費の参考にしてください。
【機能別】アプリ開発の費用相場
【この見出しで読者が得られること・解決できる疑問】
アプリを開発する際は、様々な機能を組み合わせながら構築するケースもあります。その場合、総費用は搭載する機能の積み重ねで決まります。
一般的な機能ごとの開発費用の目安は以下の通りです。
| アプリの機能 | 機能説明 | 開発費用相場 |
| ログイン機能 | ID・パスワード・SNSアカウントなどを利用してユーザーを認証する機能 | 10万円~40万円 |
| 決済機能 | クレジットカードなどの情報を入力して商品やサービスを購入する機能 | 20万円~50万円 |
| プッシュ通知機能 | アプリからスマートフォンの通知機能を通じて、ユーザーにお知らせを届ける機能 | 10万円~100万円 |
| SNSとの連携 | アプリで保持している情報をSNSに通じて共有する機能 | 5万円~40万円 |
| 位置情報機能 | 現在地の表示や、アプリ内の住所欄取り込みなどの位置情報を用いた機能 | 10万円~25万円 |
| ナビゲーション機能 | 現在位置から目的地までの経路を示す機能 | 2.5万円~5万円 |
| メッセージ・チャット機能 | アプリ内でチャットやメッセージを送る機能 | 20万円~150万円 |
| 縦・横の表示切替機能 | スマートフォンを縦横に傾けると自動的に画面のレイアウトを調整する機能 | 5万円~10万円 |
| ユーザーの会員データ管理機能 | アプリ利用者の会員データを管理するための機能 | 50万円~100万円 |
ここで紹介した費用はあくまで単体の目安であり、機能同士の連携が複雑になると、さらに費用が加算される点に注意が必要です。
【開発手法別】アプリ開発の費用相場
アプリ開発費は、アプリの開発手法によっても異なります。
| 開発手法 | 内容 | 開発費用相場 |
| ノーコード開発 | あらかじめ用意された機能・テンプレートを組み合わせてアプリを構築する手法 | 3万円~10万円 |
| ローコード開発 | パッケージをカスタマイズし、独自アプリとしてリリースする手法 | 100万円~1000万円 |
| フルスクラッチ開発 | デザインや機能をゼロからオーダーメイドで作り上げる方法 自由度が高い分、費用が高額になる | 1000万円以上 |
開発費用はノーコード開発→ローコード開発→フルスクラッチ開発の順に費用が高くなっていきます。
オリジナリティを追求するのか、コストを優先するのかによって、選ぶべき開発手法が変わります。
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【関連記事】今話題のノーコード開発!事例とともに徹底解説
【ニーズ別】アプリ開発の費用相場
ニーズ別に、開発費用の相場感をまとめると以下のようになります。
まずは低予算で、早く試したい:~300万円
テンプレート開発やLINEミニアプリなどを利用し、機能を最小限に絞ることで実現可能です。
まずはお客様の反応を見たい、という場合に適しています。
一般的な機能を搭載したオリジナルアプリを作りたい:300万円~1,000万円
多くの企業アプリがこの価格帯に収まります。
開発工程を柔軟に修正しながら進めたい場合は、アジャイル開発に対応している開発会社が適しています。
大規模で複雑なサービスを構築したい:1,000万円以上
SNSやマッチングサービスのように多くのユーザーが利用し、複雑なデータ連携が必要な場合は、数千万円規模の投資が必要になります。
フルスクラッチ開発で、自社独自の要件を盛り込みたいケースも該当します。
アプリ開発費用のコスト全内訳
アプリ開発費をより深く理解するために、アプリ開発の流れもおさえておきましょう。
アプリ開発は以下の工程で行われます。

ここでは、見積書に書かれている各工程が具体的にどのような作業を指しているのか、コストの内訳を解説します。
①企画・要件定義・デザイン
要件定義とは、家づくりの「設計図の作成」にあたる、最も重要な工程です。
どんなアプリを作るのか、どんな機能が必要か、どんな画面にするかなどを徹底的に詰めていきましょう。
ここで作られる設計書の質が、後の開発工程のスムーズさや、アプリの使いやすさを決定づけるため、プロジェクト全体の費用の約20%~30%がこの工程に充てられます。
②iOS/Android開発・サーバー開発・テスト
設計図が完成したら、いよいよ開発のスタートです。
メインエンジニアがプラットフォームに対応するアプリをプログラミングし、サーバーサイドエンジニアがアプリの裏側でデータを処理する仕組みを構築します。
この工程が最も人手と時間がかかるため、プロジェクト全体の費用の約50%~60%を占めます。
また、完成したアプリに欠陥がないかを確認する「テスト」もこの工程に含まれます。
品質を担保するための重要な作業であり、専門のテスターの人件費も必要です。
③ サーバー・保守運用
アプリを公開した後にも、継続的に費用がかかる点を把握しておきましょう。
例えば、アプリのデータを保管し、ユーザーからのアクセスを処理するためのサーバー費用は、毎月数万円から数十万円かかります。
また、アプリが正常に動き続けるか監視したり、ユーザーからの問い合わせに対応したりする保守運用の費用も必要です。
このようなアプリ保守費用は、年間で開発費用の15%程度が目安と言われています。
開発費だけでなく、このランニングコストも忘れずに予算に組み込む必要があります。
▼アプリ保守費用について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック▼
アプリの維持費は開発費の15%が相場って本当?維持費の内訳やコスト削減ポイントを解説
アプリ開発費用を抑える5つの方法
アプリ開発費用が想定よりも高額だったと思う方もいるのではないでしょうか。
ここでは、アプリ開発費用を抑える5つの方法を紹介します。
方法①:最小限の機能(MVP)で始める
費用を抑える最も効果的な方法は、「あれもこれも」と機能を詰め込まず、本当に必要な最小限の機能(MVP)でスタートすることです。
まずは、ユーザーが最も価値を感じるであろう核心的な機能だけに絞って開発し、素早くリリースします。
そして、実際のユーザーの反応を見ながら、本当に求められている機能を追加していくと良いでしょう。
これにより、不要な機能開発に費やすコストと時間を削減し、失敗のリスクを最小限に抑えることができます。
方法②:国や自治体の「IT導入補助金」を調べる
中小企業のITツール導入を支援するために、国や地方自治体が様々な補助金制度を用意しています。
その代表的なものが「IT導入補助金」です。
申請には条件や審査がありますが、採択されれば開発費用の一部(最大450万円)の補助を受けることができます。
「自社の地域名 アプリ開発 補助金」などで検索したり、開発会社に相談したりして、活用できる制度がないか一度調べてみることをおすすめします。
方法③:iOS/Android両対応アプリを効率的に作る技術を選ぶ
iOSとAndroidでアプリを別々に作ると、単純にコストは2倍近くかかります。
しかし、FlutterやReact Nativeなどに代表される「クロスプラットフォーム開発」という技術を使えば、一つのプログラムで両方のOSに対応したアプリを作ることができます。
これにより、開発工数を大幅に削減し、コストを約1.5~1.7倍程度に抑えることが可能です。
開発会社に相談する際は、「クロスプラットフォームでの開発は可能か」と聞いてみると良いでしょう。
方法④:テンプレート型のサービスを利用する
作りたいアプリがクーポン配信やスタンプカードといった一般的な機能が中心であれば、ゼロから作るのではなく、既存のテンプレートを利用するのが賢明です。
多くの開発会社では、店舗・販促向けのテンプレートを備えたパッケージサービスを提供しています。
デザインや機能の自由度は下がりますが、フルスクラッチに比べて費用を1/3以下に抑えられる場合もあります。
スピード感を重視し、まずはアプリを導入してみたいという場合におすすめの選択肢です。
方法⑤:開発の一部を海外に委託する(オフショア開発)
オフショア開発とは、人件費が比較的安価な海外のエンジニアに開発の一部を委託する開発方法です。
オフショア開発では、ベトナムやフィリピンなどが主要な委託先として知られています。
人月単価を日本の半分から2/3程度に抑えられる可能性がある一方で、言語や文化の違いによるコミュニケーションコストが発生するリスクも考慮する必要があります。
開発会社を選ぶ際は、オフショア開発の実績が豊富かどうかもチェックすると良いでしょう。
Enlytでは、ここで紹介したような開発費を抑える方法を踏まえた開発支援を提供しています。
「開発費が高額だから……」と諦めてしまう前に、ぜひ一度ご相談ください。
【要注意】アプリの開発費以外にかかる「隠れコスト」とは?
アプリ開発費用の見積もりだけがコストの全てではありません。アプリ維持にかかる費用も理解しておけば、長期的な視点でのトータルコストを把握できるでしょう。
サーバー代・保守費用は開発費の15%が目安
アプリはリリースして終わりではありません。
ユーザーデータや画像などを保存しておくためのサーバー代や、アプリが安定して稼働するように監視・メンテナンスを行う保守費用などが必要不可欠です。
このようなアプリ維持費用は、一般的に初期開発費用の15%が目安と言われています。
例えば、開発費が1,000万円だった場合、年間で約150万円のランニングコストを見込んでおく必要があります。
アプリ開発を計画する際は、年間保守費用まで見込んだ予算にしておくとよいでしょう。
機能追加やOSアップデート対応にかかる費用
ビジネス環境の変化やユーザーからの要望に応えるため、アプリには機能の追加や改善が不可欠です。
また、OSアップデートによって、既存のアプリが正常に動かなくなるケースがあるため、OSアップデートへの対応費用も定期的に発生します。
これらの将来的な投資も視野に入れた、余裕のある資金計画を立てることが重要です。
まとめ|アプリ開発の費用相場を把握して自社にあった進め方を決めよう
本記事では、アプリ開発費について費用相場や内訳、費用を抑える方法などを解説しました。
アプリ開発の費用は、搭載する機能や開発手法によって大きく変動しますが、その費用の大部分は「人件費」で構成されています。
本記事で紹介した費用相場を参考に、自社が作りたいアプリの大まかな予算感を掴んでください。
費用の構造を理解しておけば、開発会社との打ち合わせや経営会議で、自信を持ってプロジェクトについて語れるはずです。
適切な予算を確保し、あなたのプロジェクトを成功に導くための第一歩を、今日から踏み出しましょう。
Enlytについて
株式会社Enlytはベトナムに開発拠点SupremeTechを持ち、ベトナムと日本のグローバルなチームで、これまで50以上の開発プロジェクトを成功に導いてきました。
※株式会社Enlytの実績は開発実績ページをご覧ください。
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