
香川県三豊市出張ブログ
香川県三豊市の地域の交通サービスの拡充に取り組む「株式会社暮らしの交通」社の代表田島さんとご縁があり、三豊市を訪問させていただくこととなりました。三豊市では2022年からエリア内を循環する相乗り型タクシーサービス「mobi」が提供されており、それを用いた交通網の更なる拡大と、地域産業の活性化を目的として、アプリ導入による新たな事業展開を検討しています。
今回はEnlyt代表の久保さんと三豊市を訪れ、田島さんに三豊市の取り組みや地域の魅力を現地で紹介いただきました。
目次
香川県三豊市はどんなところ?
香川県の西部に位置する三豊市は、北は瀬戸内海、南は徳島県に接しており、海・山・田園地帯を有する地域にあります。近年では、日本のウユニ塩湖と呼ばれる「父母ケ浜」や桜の名所「紫雲出山」で知られることも多くなりました。今ではその絶景を求めて、遠くから観光客が訪れる場所となっています。三豊市は2006年に7つの町が合併してでき、現在の人口は60,628(令和6年12月1日現在)で、香川県内では3番目に人口が多い街です。

参照:https://www.city.mitoyo.lg.jp/mitoyo_kurashitecho/miryoku/miryoku.html
https://www.city.mitoyo.lg.jp/kakuka/soumu/hisho/11/1/12359.html
三豊市の移動事情
県庁所在地の高松市や高松空港へは車で約1時間の距離です。
共通交通機関としては、高松から愛媛に繋ぐ在来線(JR予讃線)や、市内を回るコミュニティバスがあります。電車は1時間2~3本、バスは1つのルートに1日4~5便運航しています。
本数としてはやはり少ないため、基本的には1家庭1台以上は車を所有しており、車移動がメインという現状とのことでした。そこで暮らしの交通社は車を持たない高齢者や子どもの移動手段の拡充を課題として、mobiの定額乗り放題サービスの利用を取り入れることで、より市内の移動を便利にしていこうという取り組みをしています。
mobiを利用してみた
実際に三豊市に到着した当日、駅から宿泊先までmobiを利用してタクシーを配車してみました。
まずは乗降地点を選択し、予約リクエストへ進みます。予約が完了すると、ドライバーと車輛情報が表示されます。メッセージや電話もアプリから可能なので、安心感があります。



そこから到着した車に乗り、目的地まで移動しました。

今回は一回払いで利用しましたが、mobiの乗り放題のサブスクリプションに登録するとこうした市内の移動が簡単にできるのでとても便利だと思いました。
三豊市の取り組み
三豊市では地域活性化として観光客の誘致以外にも、居住者を増やす取り組みをしています。移住者へのサポート×農業の取り組みをしている瀬戸内ReFarming株式会社の横山さんからお話を聞きました。多くある耕作放棄地の再生のために農業の雇用を生み出し、移住者で週2,3数時間など分担して農業をし、その労働の分を家賃としてシェアハウスで暮らすことで、資金がなくても移住することを可能にします。実際にその制度を活用して三豊市に移住し、農業をしながら自分の夢を叶えるべく行動をしている方からも話を聞き、とても心を動かされました。

他にも人気観光地である父母ケ浜を訪れたり、名産のいりこを使った食事をしたり、様々な場所に連れて行っていただいたり、暮らす人々と触れあうことで、三豊市の魅力を体感することができました。

都市部ではあまりない、市民一人一人が街のことを考えて盛り上げていこうという強い想いを感じ、もっと自分の住んでいる地域が取り組んでいることなど注目してみようと思いました
まとめ
今回実際に三豊市に訪れてみて、今抱えている課題感や訪れてみて分かる地域の魅力を知ることができました。アプリやシステムの導入にはクライアントが抱える課題や様々な背景が必ずあるはずです。机上の空論になりがちな開発工程ですが、可能な限り現地を訪れたり、エンドユーザーにあたる人の生の声を聞くことで、より良い価値を提供できると感じました。
今後もこの経験を生かして、多くの人に喜んでいただけるサービスの開発をしていきます!
