
Webサービスとは?今さら聞けない基礎知識と、ビジネスに活かすための考え方
「Webサービスって最近よく聞くけど、結局どういうものなの?」
「自社でも活用していきたいけど、イメージがつかない…」
そんな風に思ったことはありませんか?
今やビジネスの現場でも日常生活でも、Webサービスはなくてはならない存在です。
ただ、その意味は広く、人によって捉え方が違うこともあります。
この記事では「Webサービスとは何か?」をわかりやすく解説しながら、自社で導入・活用していくための考え方や、実際の事例、運用や開発していくパートナー選びのポイントまで紹介します。
目次
Webサービスとは?意味と特徴をシンプルに解説
Webサービスとは、インターネットを通じて提供されるソフトウェアやシステムのことを指します。ユーザーはアプリやブラウザを使って、その機能をオンライン上で利用します。
特に、そういったソフトウェア、システムがビジネス的に収益構造化されており、ユーザーに対して利用価値を提供しているものをWebサービスと呼びます。
特徴
- クラウド上にあるため、PC・スマホ・タブレットなどどこからでもアクセス可能
- インストール不要で、すぐに使える(例外あり)
- 利用状況に応じて柔軟にスケーラブル(利用者数が増えても対応可能)
たとえば、GoogleカレンダーやDropboxのようなツールも、すべてWebサービスに分類されます。
Webサービスの種類と有名な例
Webサービスと一口に言っても、その種類は多岐にわたります。ここではいくつか代表的なジャンルをご紹介します。
1. EC系(ネット通販)
– Amazon、楽天市場、BASEなど
商品の検索・注文・決済・配送管理などをWeb上で完結できます。
2. SNS系
– Instagram、X(旧Twitter)、Facebookなど
コミュニケーションの中心となっており、広告媒体としても注目されています。
3. 業務支援系(BtoB)
– Google Workspace、Slack、Notionなど
企業の生産性を高めるためのツールとして、SaaS(Software as a Service)の形で提供されることが多いです。
4. カスタム開発型のWebサービス
– 受発注管理、顧客管理、マイページ機能など、自社に最適化されたサービス
「自社の課題にぴったり合うサービスが見つからない…」という時に選ばれています。
Webサイト、WebアプリとWebサービスの違いとは?
Webサービスを理解する上で、「Webサイト、WebアプリとWebサービスの違い」が気になる方も多いはずです。
実はこの3つ、明確な線引きは難しい部分もありますが、大まかには次のような違いがあります。
項目 | Webサイト | Webアプリ | Webサービス |
主な目的 | 情報の提供 | 機能・操作の提供 | サービスの提供(価値提供) |
ユーザーの役割 | 一方的に閲覧 | 操作・入力を行う | 継続的に利用・登録・課金など |
例 | 企業ホームページ、ブログ、ニュースサイト | ECサイト、予約システム、チャットツール | Googleドライブ、Slack、Dropbox、ChatGPT など |
技術的な特徴 | 静的ページ中心(HTML・CSS) | 動的な機能(JavaScript、API連携) | Webアプリの形をとることが多い(SaaS型が主流) |
関係性 | 情報発信の「パンフレット」 | 操作できる「ツール」 | 継続して使う「仕組み」 |
つまり、情報を”見る”だけのものが「Webサイト」、ユーザーが“使う”ためのものが「Webアプリ(Webアプリケーション)」、更にビジネス的に収益が生まれるようにサービスとして価値を提供しているWebアプリやWebサイトを「Webサービス」とイメージしてもらえると分かりやすいと思います。
Enlytでは、いわゆる「Webアプリケーション」の開発に特化しており、ユーザーのアクションに応じた処理や、ビジネス上のロジックを反映した「Webサービス」の設計・開発を得意としています。
Webサービスのメリット・デメリット
Webアプリを制作してWebサービスを開始しようと考えている場合、Webサービスにもメリット・デメリットがあります。
メリット
- 時間や場所を問わず利用できる
- コストを抑えて導入できる(初期費用が安価なものも多い)
- 自動アップデートで常に最新状態
- 複数人での共有がしやすく、業務効率が上がる
ユーザー目線でも、開発者目線でも事業計画を立てやすいのがWebサービスのメリットです。指定のURLにアクセスさえしてもらえれば、デバイス関係なく、世界中で利用してもらえるサービスを簡単に始めることができます。
デメリット
- インターネット環境が必須
- セキュリティの確保が必要
- 収益モデルの確立が難しい
- 顧客獲得のためにSEOやWeb広告などWebマーケティングの知識が必要
一方で、インターネットの環境は必須になるので、オフライン上では成り立たず、業種・業界によってはオンラインとオフラインをどう連携させるかなど考える必要があります。
また、会員情報を取得したり、個人情報を扱う場合は、情報漏洩を防ぐよう、不正アクセスやマルウェアなどのセキュリティ面の対策は必ず検討する必要があります。
世界中の人々に簡単にアプローチできる反面、集客をどうするのか、収益を上げるためのビジネスモデルはどうするのか、など自社に適した方法でWebサービスの導入を検討することが大切です。
自社にWebサービスを導入するときの考え方
Webサービスを導入したいと考えたとき、「何から手をつければ良いかわからない」という方は少なくありません。
まずは次のようなステップで考えてみるのがおすすめです。
1. 解決したい課題を明確にする
例:在庫管理がアナログで非効率/問い合わせ対応に時間がかかっている
すでにオフライン等でサービスを行っている場合は、そのサービスのどこが課題なのかを明らかにしてみることが大事です。
これにより「目的」と「必要な機能」がはっきりします。
2.ターゲットとニーズの把握
課題が明確になったところで、そこには必ず利用者(サービスに対して価値を感じてもらえる人)がいなければ収益につながっていきません。
- どんなユーザーがその課題や不満をもっているのか
- 「誰に」向けた「必要な機能」なのか?
そのユーザーをペルソナとして可能な限りしっかり具体化させた人物像を持つことが大切です。
3. 既存サービスと比較する
次に同業者や似たような業界でWebサービスを行っているか、など調査をしながら比較をしてみます。
例として、小売業をあげると、同業者が扱っている商材を制作したECサイト上で出品し、購入販路の拡大を行っていれば、自社でもチャレンジしてみる価値はありそうです。
ECの場合、Shopifyなどの汎用的なプラットフォームで足りる場合は、導入コストも低く済みます。
自社のビジネススケールに合わせて柔軟に作り込む必要があるなら、カスタム開発が効果的です。
Webで開発したほうがよいサービスとは?
次のような特徴を持つ場合は、Webサービスとして開発することで高い効果が得られます。
- ユーザーがログインして情報を管理・操作する必要がある(例:予約、マイページ、注文履歴など)
- 外出先や複数の端末からも利用してほしい(スマホ・タブレット・PC対応)
- 社内メンバーや顧客と、データをリアルタイムで共有・連携したい
- 更新頻度が高く、機能追加や改修を柔軟に行いたい
- 業務効率や売上アップを目的とした「仕組み」をつくりたい
特に、単なる読み物のような「情報提供」ではなく、ユーザーがアクションを起こすタイプのサービス(予約、購入、問合せ、登録など)は、Webアプリケーションとして開発したほうが長期的に見てコストパフォーマンスも高くなります。
4. 技術面と運用面の検討
既存のサービスと比較したところで、課題とした必要な機能を叶えられそうなシステムの設計と運用体制を考えていきます。
- 開発は自社で行うのか
- インフラはどうするのか
- サービスを運用していくためのカスタマーサポートメンバーはどうするのか
- サービスリリース後の保守はどうするのか
Webアプリの技術的な知見が足りない場合は、ここで開発会社へ見積もりを取るのも良い方法です。
パートナー選びが未来を左右する
ツールを作るだけでなく、一緒に課題解決してくれる存在を選びましょう。
単発の開発ではなく、中長期的な視点で並走してくれるかどうかも重要なポイントです。
Enlytでは、初期設計の段階から保守運用の段階まで一気通貫して行っています。
信頼のおけるデザイン会社と連携し、UI・UXの設計やブランディングの観点も持ってアプリのデザインを手掛けるため、開発もスムーズに進めることが可能です。
5. 収益・コストの見積もり
技術面の検討があってから、実際にビジネスとして成り立つのか、投資対効果を試算します。
- 売上推移はどのようになるのか?
- 年間の運用コストは?
- 初期開発費はいくらか?
- 集客コスト(顧客獲得単価)はどのくらいか?
- 損益分岐点はどこになるのか?
計画を具体的に立てることで、よりWebサービスに踏み切る必要があるのかどうかが明確になるでしょう。
6. プロトタイプ or MVP(最小機能製品)で検証
ここで初めて動くものを作る段階に入っていきます。
とはいっても、最初から全ての機能を詰め込んでアプリを制作するのではなく、最低限の機能だけ備えて開発をしていくことをおすすめします。
市場とマッチしているか?ユーザーニーズとずれはないか?という検証を行いながら進めることで開発の失敗リスクを抑えることができます。
EnlytではMVPやPoC開発も得意としています。
アジャイル・スクラム開発をベースとしているため、必要な機能から開発しリリースするサイクルを繰り返しながら、本当に必要な機能かどうかを取捨選択しながら進めることが可能です。
7.本格運用と改善のループ
最後に、改善と拡張を継続的に行っていきます。
実際にリリースしたサービスをユーザーはどのように利用しているのかなどをアクセスデータを元に分析したり、カスタマーサポートから上がってくるユーザーの不安や不満な点を追加の機能開発として要件に落とし込んだりしながらサービスの改善PDCAサイクルを回していきます。

一方で、API連携で他サービスと連携したり、Webサービスをモバイルアプリ化したりと、Webサービス自体の拡張も行うことでさらなる売上拡大に向けて進むことも可能になります。
このような流れでWebサービスの導入を行うことで、スムーズに進めることができ、自社サービスの中で大きな存在として成長させていくことで売上の拡大も行うことが可能です。
おわりに:Webサービスは、ビジネスの“武器”になる
Webサービスは、単なるITツールではありません。
業務の効率化、顧客体験の向上、ブランド力の強化など、事業の価値を最大化する“武器”です。
「うちにもWebサービスが必要かも」
「でもどう作ったらいいか分からない」
そんな時は、ぜひEnlytにご相談ください。
Enlytが提供するWebサービス開発の特徴
Enlyt(エンライト)は、スタートアップから大手企業まで、さまざまなWebサービスの開発を支援してきた開発会社です。
僕たちが選ばれている理由は、単にシステムを作るだけでなく、「誰が、なぜ使うのか」までを一緒に考える設計力にあります。
Enlytの強み
- UI/UXにこだわり、誰でも迷わず使える設計
- マクアケ様、京セラ様など大手とのプロジェクト経験も多数
- 企画〜開発〜運用まで一気通貫の対応が可能
「なんとなくWebサービスを作る」のではなく、事業にとって意味のあるプロダクトを形にすること。それが、Enlytの開発スタイルです。
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株式会社Enlytは、国内開発とベトナムに150名程のエンジニアが所属する開発拠点を利用したオフショア開発の2つをご提案し、これまで50以上のプロジェクトを行ってきました。国内完結型の国内開発と、オフショアを使ったグローバル開発の、ハイブリッドな開発体制を用意できるため、お客様のご要望に合った体制を柔軟に提供できます。
また、Enlytは自社プロダクトをもっており、自社で企画→開発→マーケティング/営業を行っています。そういった背景から、お客様の納得のいくまで、共に開発させていただき、アイデアを最高のかたちにサービス化いたします。開発についてのお悩みやご相談がございましたら、下記ボタンより気軽にお問い合わせください!
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