SHOPLINE(ショップライン)とは?機能や料金プラン、手数料などを徹底解説【EC事業者必見】
みなさん、こんにちは。
近年、EC市場は急速に成長し、多くの企業がオンラインでの販売を強化しています。ECサイトの成功には、適切なプラットフォームの選択が重要であり、その選択肢の中で注目されているのが「SHOPLINE(ショップライン)」です。
SHOPLINEは、アジアを中心に世界60万店舗以上が利用するECサイト構築サービスです。初心者でも簡単に扱える使いやすさと、ライブコマースや越境ECなどの機能に強みがあり、台湾などアジア市場でビジネス展開を目指す企業の導入が増えています。そんな勢いのあるSHOPLINEが2024年5月に日本に上陸し、グローバル展開を視野に入れた多機能性が話題となっています。
本記事では、SHOPLINEの基本機能や料金プラン、成功事例を詳しく解説します。これからECサイトを立ち上げる方や、プラットフォームの乗り換えを検討中の方に、SHOPLINEの特徴をご紹介します。
目次
SHOPLINEとは?
SHOPLINEは、手軽にオンラインストアを開設・運営できるeコマース(EC)プラットフォームです。2013年に台湾で創業し、アジアを中心に急速にシェアを拡大しました。
特にアジア市場のニーズに適した機能やサービスを提供しており、日本を含む多くの国で展開されています
SHOPLINEの特徴は、簡単な操作で完成度の高いオンラインストアを構築できる点です。コードの知識がなくても使える直感的なデザインツールや、豊富なテンプレートを提供しているため、初心者から経験豊富な事業者まで幅広い層に適しています。また、モバイル対応のデザインが多く用意されているため、スマートフォンからのアクセスが多い現代において使いやすいUIを構築することができます。
対象となる企業規模や業種
SHOPLINEは、「スターター」「エッセンシャル」「プレミアム」の3つのプランが用意されており、ECサイトをこれから導入するスタートアップ企業や中小規模の事業者に特に向いています。また、導入後の拡張性の点でもエンタープライズプランを提供していることから、ビジネス規模・サービス規模が大きい企業にも対応できるプラットフォームです。
取り扱う商品ジャンルは、ファッション、雑貨、食品、デジタル商品など、さまざまな業種に対応しています。特に、アジア圏への展開を検討している企業や、マルチチャネルでの販売を希望する事業者にとって使い勝手が良いでしょう。
他のサービスとの比較
SHOPLINEは、ShopifyやBASEといった他の人気ECプラットフォームとよく比較されます。
Shopify:
Shopifyは世界的に有名なECプラットフォームで、非常に豊富なアプリやカスタマイズ機能を備えています。しかし、国際市場を視野に入れた設計が多く、日本やアジア向けの細かなローカライズ機能が不足している点があります。一方、SHOPLINEはアジア市場で多くの導入実績があり、多言語対応や地域に特化した決済方法、海外への配送オプションなどが充実しているのが強みです。また、アジアで人気のShopeeやLazada、AmazonやeBayといった人気プラットフォームともシステム連携をしています。支社はアメリカ、イギリス、オーストラリアの英語圏にもあるため、幅広い地域でサービスをご利用していただくことができます。
BASE:
BASEは日本市場に特化しており、特に小規模の個人事業者やクリエイター向けにシンプルで手軽に使えるプラットフォームを提供しています。BASEは無料で使えることが魅力ですが、機能が限られているため、サービスの規模が大きい場合や、カスタマイズ機能を必要とする企業には物足りないことがあります。対して、SHOPLINEは小規模から中規模以上の事業者まで対応できる柔軟性を持ち、規模拡大した際に必要な拡張性が揃っています。
SHOPLINEが注目される理由
SHOPLINEが注目されているのは、アジア市場に強みがあるサポートや機能を提供している点です。
たとえば、マルチ言語対応、マルチ通貨の対応を組み込むことで、地域特化型の決済・配送オプションが標準機能として実装されており、アジア圏内でビジネスを展開する企業にとって非常に便利です。特に、中国向けの越境ECに対応しやすい点は大きなポイントです。通常中国から海外のWEBサイトを閲覧するには、VPNツールが必要になりますが、SHOPLINEで構築したECサイトであれば、VPNツールを使わずに閲覧可能です。また、サポート体制も強化されているため、カスタマーサポートも大きな魅力となっています。
さらに、SHOPLINEはマーケティング機能にも力を入れており、SNS連携やクーポン発行、メールマーケティング機能などを標準搭載しています。これにより、ECサイト運営と並行して効果的なプロモーションを実行できるため、特にデジタルマーケティングを重視する企業に支持されています。
そういったことから、SHOPLINEは競合と比べて、アジア市場に強みがあるサービスと手厚いサポート体制、そして柔軟な機能拡張性が評価され、アジア企業から多く選ばれるプラットフォームとして拡大してきています。
SHOPLINEの基本機能
SHOPLINEの基本機能は、EC運用に必要な機能をオールインワンで提供しています。ストア運営を簡単にしつつも効果的な成長を促進する仕組みが整っているため、その充実さに満足する企業が多いです。ここでは、ストアフロント機能、管理機能、マーケティング機能について詳しく解説します。
ストアフロント機能
1. カスタマイズ可能なデザイン
豊富なデザインテンプレートを提供しており、初心者でも簡単にプロフェッショナルなECサイトを構築できます。テンプレートは業種別に最適化されており、ファッション、食品、雑貨など幅広い業種に対応。
さらに、テンプレートはドラッグ&ドロップ形式で簡単にカスタマイズでき、ブランドの独自性を反映したデザインを作成可能です。
また、デザインを自分で編集したい事業者向けにHTMLやCSSを編集できるオプションもあり、より細かなデザイン調整が可能です。
コードの知識がない人でも使いやすい一方で、専門的なカスタマイズを求める人にも対応できる柔軟性を揃えています。
2. モバイル対応
toC向けのEC業界では、スマートフォンデバイスが主流となってる今、モバイルのUIをいかに美しく表現できるかという点がますます重要になってきています。
SHOPLINEは、すべてのテンプレートでレスポンシブデザインを採用しており、PC、タブレット、スマートフォンといったどのデバイスでもUIが最適化されています。
3. マルチ言語・通貨対応
SHOPLINEの強みの一つが、マルチ言語・マルチ通貨対応です。特に国際展開を目指す事業者にとって、地域ごとに異なる言語や通貨に対応できることは非常に重要です。
SHOPLINEでは、日本語、英語、繁体字中国語など、多言語対応が可能であり、ユーザーは自分の言語に切り替えて買い物ができます。また、国ごとに異なる通貨での取引もサポートしており、商品ページでの価格表示や支払い方法も通貨ごとに自動調整されます。
管理機能
1. 注文管理
SHOPLINEの注文管理機能は、リアルタイムで注文状況を確認できる便利なダッシュボードを提供しています。
注文の受注、発送準備、発送済み、キャンセルなどのステータスを一目で確認でき、効率的な注文処理が可能です。また、注文詳細情報を簡単に確認できるため、顧客対応や返品・交換処理などもスピーディーに行えます。
2. 在庫管理
在庫管理機能では、SKUごとの在庫数をリアルタイムで追跡し、自動で在庫が更新されます。また、在庫が少なくなると通知が送られるため、在庫切れを未然に防ぐことも可能です。
在庫管理にやきもきするECプラットフォームも多いですが、SHOPLINEではスムーズな運用の実現のサポートをしています。
3. 顧客管理
SHOPLINEは顧客情報を一元管理する機能を持っています。
購入履歴や連絡先情報、顧客ごとの特典・クーポンの適用状況などを詳細に記録し、個別対応が可能です。
さらに、顧客ごとの購入頻度や好みの商品カテゴリを分析できるため、ターゲットに応じたマーケティング戦略を立てやすく担当としては助かるポイントです。
定期購入者向けの特別プログラムの運用や、顧客リストを基にしたリターゲティング広告などを施策として打つことも可能です。
マーケティング機能
1. クーポン発行
SHOPLINEでは、特定の商品やイベントに合わせて簡単にクーポンを発行することができます。割引率や金額指定、使用条件などを細かく設定でき、期間限定のプロモーションや新規顧客獲得キャンペーンに活用できます。さらに、クーポンコードをメールやSNSでシェアできる機能も備えており、配信ステップまでの作業も少なく済ませることができます。
2. メールマーケティング
SHOPLINEには、メールマーケティングの自動化機能が搭載されています。購入後のフォローアップメール、カート放棄者へのリマインドメール、誕生日クーポンなど、顧客に合わせたメールを自動的に配信することができます。顧客セグメントごとにメールリストを作成し、ターゲットに適した内容のメールを送信することで、再購入率や顧客ロイヤルティを向上させることが可能です。
3. SEO最適化機能
SEO(検索エンジン最適化)は、オンラインストアの成功に不可欠な要素です。SHOPLINEでは、商品ページやカテゴリーのメタタグ、タイトル、ディスクリプションを簡単に編集できるようにし、検索エンジンでの表示順位を最適化するためのツールを提供しています。また、サイトの読み込み速度やモバイル対応など、SEOの技術的要素もカバーしているため、自然検索流入を最大化することが可能です。
SHOPLINEの料金プランと手数料
SHOPLINEは、様々な規模の事業者が利用できるように複数の料金プランを提供しており、予算やビジネスの成長ステージに応じて最適なプランを選択することができます。ここでは、各プランの月額料金と機能、さらに決済手数料などの取引手数料について詳しく解説します。
料金プラン
SHOPLINEは、基本的に3つのプラン(スターター、エッセンシャル、プレミアム)を提供しています。これらのプランは、ビジネスの規模や必要な機能に応じて選ぶことができ、すべてのプランにおいてオンラインストアの立ち上げが可能です。
※料金は2024年10月時点のものです。
1. スタータープラン
スタータープランは月額3,700円〜4,500円で利用可能です。低価格ながらも、オンラインストアの立ち上げに必要な基本機能や無料のテンプレートを備えており、ECサイトの公開に必要な機能が一通り揃っています。さらに、InstagramやFacebookといった販売チャネルとの連携も可能なため、初めてオンライン販売を始める方でも集客しやすい点が魅力です。
「エッセンシャル」「プレミアム」プランとの違いは、スタッフアカウントが5名までに制限されている点です。このため、小規模事業者やECに初挑戦する方に最適なプランといえます。
2. エッセンシャルプラン
エッセンシャルプランの月額料金は9,000円〜12,000円です。スタッフアカウントは10名まで登録可能で、カスタムドメインの利用やチャットサポートが追加されます。このプランは、ビジネスが軌道に乗り、より高度な機能やカスタマーサポートの強化を求める中小企業に適しています。
3. プレミアムプラン
プレミアムプランは月額34,000円〜41,000円と、主要プランの中では最も高額ですが、取引手数料が0.4%と最も低く設定されています。このプランは、取引量の多いビジネスやストア向けにおすすめです。
また、スタッフアカウントは100名まで登録可能で、エンタープライズレベルのサポート、高度なSEO機能、顧客行動分析機能も利用できます。複雑な販売戦略や国際展開を視野に入れたビジネスに最適なプランです。
手数料
SHOPLINEでは、月額料金以外にも、決済手数料やその他の取引手数料が発生します。
1. 決済手数料
SHOPLINEは、様々な決済方法に対応しており、選択する決済プロバイダーによって手数料が異なります。以下は一般的な決済手数料の一例です:
・クレジットカード決済: 3.0%〜3.5%
クレジットカード(VISA、Mastercard、American Expressなど)での支払いに対して手数料が発生します。プランによってこの手数料が若干異なることがありますが、おおよそ3%前後が一般的です。
・その他の決済手段: 2.5%〜3.5%
PayPal、Alipay、WeChat Payなどの電子ウォレット決済や、銀行振込の場合も、それぞれ異なる手数料が適用されます。国際的な電子決済サービスを利用する場合、取引額に応じて若干の追加手数料が発生することもあります。
2. その他の取引手数料
SHOPLINEのプラットフォーム自体が追加の取引手数料を取ることはありませんが、特定の支払い方法や国際配送の際には、サードパーティのサービスによる追加費用がかかることがあります。たとえば、クロスボーダー(国際)取引を行う場合、国際取引手数料や通貨換算手数料が加わる場合があります。
また、エッセンシャルプランを選択すると、一部の決済手数料が割引される場合もあり、大規模な取引を行う企業にとっては手数料面でのメリットが大きくなります。
SHOPLINEの料金プランのまとめ
・スタータープランは、ECを始めたい初心者向けで、シンプルかつ手軽な機能を低コストで利用可能。
・エッセンシャルプランは、中小企業向けで、マーケティング機能や管理機能が強化されているため、成長途中のビジネスに適している。
・プレミアムプランは、成長企業や大規模企業向けで、エンタープライズ向けの高度な機能を備え、ビジネスの拡張に最適。
決済手数料や取引手数料も考慮し、事業規模や必要な機能に応じて最適なプランを選ぶことが、長期的な運営コストの最小化に繋がります。
まとめ
SHOPLINEは、柔軟かつ使いやすいECプラットフォームとして、多くの企業から注目を集めています。ECサイトの構築から運営、そして販売拡大まで、SHOPLINEの多機能なツールでECサイトの運営を網羅することができます。導入コストも低いため、特にEC初心者から中小企業、さらにはマルチチャネルでの販売を目指す企業にとって最適なプラットフォームであると言えます。
オンラインストアの立ち上げを考えている、もしくは既存のプラットフォームからの乗り換えを検討している事業者の方は、ぜひ一度SHOPLINEの機能を体験してみてください。
Enlytがお手伝いできること
Enlytでは、ECサイトの構築に関して広くお手伝いさせていただいております。
~専門知識~
当社はEC関連のプラットフォームやパッケージを活用した開発において幅広い経験と専門知識を持っています。また、プラットフォームが提供しているAPIを活用し、顧客基盤システム・サービスとのデータ連携の開発などパッケージ外の複雑なカスタマイズが必要なシステム開発の領域も得意としております。そこが、受託開発事業で様々な業種のWebシステム、モバイルアプリを50プロジェクト以上対応してきた私たちEnlytの強みです。
~サポートとコンサルティング~
単なる開発だけでなく、サイト運用を考えた設計やデザインを熟考し、システム開発を行います。ECのプラットフォームに関しての網羅的な知識から、クライアントにあったプラットフォームの選択が可能です。サービスの事業フェーズに応じた最適なアプローチや戦略を共に検討し、ビジネス目標を達成するためのパートナーとしてお手伝いします。
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クライアントのニーズに合わせたカスタムソリューションを提案しています。プラットフォームの機能の中では対応できない特定の課題に対処するために、既存のAPIを活用したり、新しくAPIを実装することで、クライアント独自のアプリケーションの開発や、データ統合、ビジネスプロセスの効率化をサポートします。
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