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【連載】ECサイトのブランディングを当たり前に〜Shopifyでさらに具現化しやすく〜

ブランドを、未来の文化へ。
Eコマース(EC)サイトでクライアントの求めるブランディングを体現するため、日々奔走している株式会社フラクタの代表取締役の河野貴伸氏に、Shopifyを使用した経緯や、自身がエバンジェリストになった背景、開発パートナーである私たちEnlytについて弊社代表の久保が伺いました。

FRACTAの考えるEC・Webでのブランディング

(写真左から)弊社・株式会社Enlyt 代表取締役社長 久保 利彦、パートナー企業・株式会社フラクタ 代表取締役 CEO 河野 貴伸氏

—— はじめに、河野さんの考える・Shopify導入・ブランディングに関する思いを教えて下さい。

河野氏:僕個人のスタートは、PCを使って「何かを作る」ということが世間的にちょっと変わっていると思われていた時代に、3DCGを作るのがとても好きだったところから始まります。

最初は、自分の行きつけの美容室のパンフレットデザインを作るところからお金を稼ぐことを始めたんですが、仕事のお付き合いで、Webサイトを作ったり、Webデザインを行ったりと徐々に仕事の幅が広くなっていきました。それにつれて、アパレルの企業さんが楽天などのモール型ECサイトに出店する一方で、自社の世界観を大事にしたオリジナルECサイトを作りたい、というような相談も受けるようになりました。

ECサイトの案件にたくさん関わっていると、僕の中でECサイトは今後コモディティ化していくとは感じていましたが、創業メンバーからも、ちゃんとそれぞれのECサイトを1つのブランドとして差別化する必要があると話が上がりました。

「自分たちは何者で、他者とはここが違う、どういう価値を提供しているのか、みたいなことをちゃんと定義していかないといけない」と。

そこまで僕は開発側に目を向けていたんですが、そのメンバーからの意見もあって会社自体もそれを見据えたものにしようということで、当時動かしていた会社とは別で、「ブランディング × ECサイト」という軸で新しく会社を設立しました。それがFRACTAです。

FRACTAでのShopify導入・エバンジェリストとしてコミュニティーを拡大

—— EC業界に参入して、Shopifyを導入したきっかけは?

河野氏:当時、4年ほど前の話ですが、自社でオープンソースをベースにECパッケージを作って展開していました。当然Shopifyのことも知っていて、Shopifyも意識した製品づくりをしていました。

ちょうどニューヨークに友人が住んでいて、Shopifyについて熱く語って教えてくれたのですが、日本人は英語にどうしても抵抗感があるので、英語ベースの管理画面や海外文化をベースとしたサービスは広まらないと考えていました。しかし、Shopifyがいよいよ本格的に日本に入ってくるとなった時、自社のパッケージを捨ててShopifyに一本化した方が、ブランディングを実現するためには最適だろうという結論にいたり、全てスライドさせました。

久保:全てスライドということは、戦略的に河野さん自身もShopifyのエバンジェリストになられたんですか?

河野氏:戦略的といえば、戦略的ではありますね。

ただ、その当時すでに日本でShopifyを展開される会社さんはあったんですよ。

僕らが第一人者になりたかったというよりは、こういったサービスは独占するものではなくコミュニティがとても大事ということは過去のAWSの例からも分かっていたので、そのコミュニティを引っ張っていける存在が大きいと考えていました。

コミュニティやそれに付随する市場を大きくしないとビジネスは大きくならないので、僕らはブランディングの会社として、いろんなパートナーと組んでコミュニティを大きく広げていきたいという思いがありました。そういった意味では、戦略的にエバンジェリストをやりたいという思いはありました。

久保:独占せず、パートナーと一緒に広めていきたいってシェア文化の今風の考えですよね。僕らも開発の依頼を多々受けるんですが、ECサイトを構築したいという依頼の元をたどっていくと、河野さんに行き着くってみなさんかなりの確率で言われますね。この本の著者の河野さんだよって。

河野氏:ブランディングの会社をやってると、どういった形で人に認知してもらいたいか、とか自分たちがどういう存在でどんな価値を提供するかは決めてから行動するので、そう思っていただけているのはすごく嬉しいです。一方で、あくまで、コミュニティ活動の一環として行っているので、仕事につながっているかと言われるとそうでもなかったりします。僕的には正直に、相談内容に対する答えとしてShopifyがいいのか、Shopifyとは合わないので別のプラットフォームの方に相談した方がいいのか伝えることが大切だと思っています。相談をしていただけるのはありがたいのですが、EC自体も業界や職種の専門領域があるので。そういった方々に相談者がたどり着けるように情報を整理するのはまだ課題感としてありますね。

久保:とはいいながらも、開発が得意な僕らから見ると、ECの今の時代にあった適切なアプローチとか、お客様のビジネスを理解した上でのベターなアプローチができるというのはパートナーとして心強いなと思います。そういった意味でいろんなパートナーと組むことは大切ですよね。

河野氏:そうですね。だから、僕は「広く浅く」を結構自分の強みと考えているんですよ。

いろんな知識、経験から、何がすごいかは理解できるんですが、1つも専門ではないというか・・・。すごい人が行き着く先は学者さんとか、知る人ぞ知る存在になってしまうので、世の中の認知度的には低いということもある。逆に、今はどれだけ露出しているかによって人の評価がされてしまうのも事実なので、本当にその人と合うかどうかの相性だと思っています。

なので、お客様側でも本当に求めているゴールにちゃんと連れていける計画力スキルがあるのかという判断していただかないといけないので、そのエスコートができることも僕の強みの1つであるかなと思っています。

久保:たしかに、僕らはまだまだ小さい規模の会社なので、割と大きい仕事もやらせていただいてるけれども、認知されているか?という観点でいくと、まだまだ伸びしろがあるなと思ってます。

結局、それが信用にも繋がるので、開発実績も、取引先のお客様も然り、どれくらい世の中に認知されてるかというのはとても重要とひしひし感じているので、これから頑張っていかないといけないと思ってます。

Enlytと開発拠点のSupremeTechに魅力を感じた理由

一緒に伴走しながら開発を進めてもらえる

—— Enlytと開発拠点のSupremeTechへの依頼と経緯は?

河野氏:前提として、僕自身開発に携わっていたので、開発自体やテクノロジーの重要性は理解していて、何より楽しいんですよね。

ただ、ビジネス的な視点で考えると宿命ではあるんですが、リソース管理が非常に大変で、特にお客様と一緒に理想のチームを作っていく上では一番テクノロジー面の影響が大きいと思ってます。

もともとは、FRACTAでも設計や何が求められてるのかを考えながらつくっていくエンジニアリングの部分を行っていたのですが、そうするとエンジニアの負担が大きかったんです。考えて・作って、また考えて・作ってのサイクルを繰り返すと、そこに捕らわれてしまったり、精神的負荷も大きかったりしたので、僕らでそこをやり続けると常にリソース不足で負担があると感じていました。

僕らの会社の特徴として、エンジニア・デザイナー・ディレクターの境界線がすごく薄く、基本的には全部担当するという考え方なので、良くも悪くも担当者に依存してしまい、クオリティーの差が担当者によって出てしまいます。テクノロジーは大事な要素なので、いかに全体を底上げしてクオリティーを安定させるのかが経営的な課題としてあげられています。
一方で、僕らの考えを理解して一緒に伴走してくれるチームが外にあるかというと、それも難しくて。
もちろん仲良くさせて頂いている企業さんもあるんですが、しっかり要件を決めた上でこれを作ってくださいというところを得意とされている企業さんが多く、一緒に走りながらラボ的な感じでとなると、なかなかハードルが高くて見つけるのが難しかったです。僕としては、ラボ型の特徴でもプロジェクトで直面した課題解決のための調査などに楽しみを感じてくれて、その方のスキル・将来に繋がってくれればいいと思っていたので、そういうチームと一緒にできたらいいなという理想はずっと持っていました。

ベトナムの勢いのあるエンジニアと仕事ができる

河野氏:また、個人的にベトナムに興味があったことも1つです。日本は国として成熟した分、落ち着いている一方で、社会背景的に若者が多いベトナムは高度経済成長期の日本のような勢いがあり、一旗上げてやるぞという勢いがあると知り合いから聞いており、とても素晴らしいことだと思っています。

僕の仕事のやりがいの1つに、そういう人たちの将来になにか役に立ちたいという思いがあって。Shopifyも含めて、経験を糧にして彼らの今後のビジネス拡大に貢献できればと思っています。

そんなタイミングもあり、やりたいこともマッチしていたので、Enlytさんと協業させていただくことにしました。

エモーショナルな部分を大切に

久保:僕らのご依頼いただく要素は、分かりやすくコスト感と規模感、という2つが第一としてだったのかなと思ったんですけど、そういったエモーショナルな、深いところが聞けてちょっと感動しました。

河野氏:本当にエモーショナルなことってビジネス的な成功につながるという確証はありますね。

沖縄にもフロントエンドのパートナーがいて、7〜8年前から僕らのノウハウを伝えていっているのですが、Shopifyのデザイン・開発が楽しいと思ってもらえているので、結果的に僕らにとって強みになるし、単なる外注先ではなくチームとして動いていく観点ですごく大事だと考えてます。

FRACTA×Enlyt

FRACTA×EnlytではShopifyを活かしたECサイトの構築を得意としており、実績も多数有ります。シングルサインオンなど、Shopifyの基本機能だけでは賄えない部分も開発することで実現可能にすることができます。ぜひ、お問い合わせよりお気軽にご相談ください

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パートナ企業概要

■企業名:株式会社フラクタ
■設立:2013年11月
■事業内容:
– 新規ブランド立ち上げ・ブランドビジネス開発
– リブランディング・ブランド強化
– Shopifyを活用したブランドEC立ち上げ
– ShopifyへのブランドEC移行・導入支援
– 既存ShopifyサイトのUI/UXリニューアル
– ブランドサイト/コーポレートサイト起ち上げ/UIUX強化
– Shopify Plusを中心としたOMO垂直立ち上げ
■担当者紹介:代表取締役 河野 貴伸
■著書:Shopify運用大全 最先端ECサイトを成功に導く81の活用法

FRACTAのWebサイトはこちらから≫

次回、ECサイト×ブランディングには欠かせないシステム開発チームのチームメンバーの管理や、コミュニケーションについて語っていただきます。
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