
自動バックアップとは?仕組み・メリット・導入方法をわかりやすく解説
仕事で使っているパソコンやサーバー、大切な顧客データや資料、
「消えるはずがない」
「今まで問題なかったから大丈夫」
と思っていませんか?
実は、僕の周囲でも
「誤ってファイルを削除してしまった」
「パソコンが突然壊れてしまった」
なんて話をよく聞きます。しかも、こうした“もしも”は、何の前触れもなくやってきます。
そんなとき、あなたのビジネスや日常を守ってくれるのが「自動バックアップ」という仕組みです。
今回は、自動バックアップとは何か、その仕組みや種類、導入するメリット、注意すべきポイントなどをわかりやすく紹介します。
そして最後には、僕たちEnlytがどういった形でその導入をお手伝いできるのかもご紹介します。
目次
自動バックアップとは?
まず、「自動バックアップ」とは何か。
これはその名の通り、ファイルやデータを自動的に定期保存しておく仕組みのことです。
ポイントは、人の手を使わずに、定期的に、決まったルールに基づいて、データが複製・保存されること。
自動化することで、手間をかけずに、そして何よりうっかり忘れを防ぐことができるのが大きな利点です。
なぜ自動であることが大事なのか?
バックアップは大切。誰もがそう思っています。
しかし実際には、「つい忘れてしまう」「つい先送りにしてしまう」のが悲しいことに人間の性です。
自動化しておけば、
- 誰がやっているかを管理しなくていい
- 確実に、毎日・毎週・毎月バックアップされる
- いざという時に、すぐ元に戻せる
という状態を作ることができます。
特に忙しい時期やトラブルの直前には、手動バックアップをする余裕なんてありません。
そんなときこそ、自動でバックアップされている安心感はとても大きいです。
自動バックアップの種類
ひとくちに「自動バックアップ」と言っても、いくつかの種類があります。
それぞれ会社や自分に合った方法を選ぶことが大切です。
自動バックアップの保存先
1. クラウド型
Google Drive、Dropbox、OneDriveなど、インターネット経由でデータを保存するやり方です。
低コストで始めることができ、複数のデバイスからアクセスできるのが魅力です。
2. NAS・社内サーバー型
ネットワーク(LAN)上に設置したNAS(Network Attached Storage)などのストレージ機器や、ファイルサーバーに、自動的にデータを保存します。
オンプレミス型のため、インターネットを介さずローカルで完結できるため、セキュリティを重視する企業に向いています。
バックアップの方法
システム全体のイメージバックアップ
パソコンやサーバーの「OS、設定、アプリごと」まるっと保存する方式。
復元時にすぐ元通りになるため、トラブル時の復旧時間を最小限にできます。
ファイル・フォルダ単位のバックアップ
特定の業務フォルダなど、必要な箇所だけを選んで自動保存する柔軟な方式。
クラウドとの組み合わせでコストを抑えやすくなります。
導入するメリット
では、自動バックアップを導入することで得られるメリットを整理してみましょう。
・ヒューマンエラーの防止
ヒューマンエラーは起こるもの。手動でのバックアップの場合、つい忘れる、ミスするといったことは容易に考えられますが、自動化にすると、確実にスケジュール通り実行されるため、ヒューマンエラーの防止が可能です。
・データ消失のリスクを大幅に軽減
障害やウイルス感染、ハードウェア故障などで、データにアクセスできなくなったり、データが改ざんされるといった、想定外のトラブルにも対応できます。
・ 復旧スピードが早い
自動でバックアップする頻度を高めれば、バックアップデータと実データの差が小さくなるため、データの差分が少なくなり、復元スピードを上げることも可能です。
・BCP(事業継続計画)対策
災害大国である日本は、いつ地震・水害・火災などが起こるかわかりません。そのため拠点が被災しても、事業を続けるために、クラウドや海外リージョンなど遠隔地にデータがバックアップされていれば、業務の再開が可能になります。
また、データを地理的に離れた場所に多重保存しておくことで、1箇所のデータが損失したとしても別の場所にデータが残っているというリスク分散が可能になります。
・ 法令・コンプライアンス対応
金融業界での取引記録や帳簿類、医療業界での電子カルテや検査データなどは、法令でデータ保存期間が決められています。バージョン履歴やログの保管も可能なため、監査対応も行いやすくなります。データ共有やアクセス権限の管理もしやすくなり、働き方の多様化にもフィットします。
ありがちな失敗と注意点
とはいえ、自動バックアップにも落とし穴はあります。
以下はよくある失敗例です。
- 「ちゃんと保存されていると思っていたけど、設定ミスで一部しか保存されていなかった」
- 「バックアップはあったけど、復旧方法が分からず現場が混乱した」
- 「クラウドの契約容量が足りずにバックアップできていなかった」
- 「ファイルは復元できたけど、バージョンが古くて使えなかった」
これらはすべてバックアップの「設計と運用の見落とし」が原因です。
つまり、自動バックアップは導入したら終わりではなく、「ちゃんと動いているか、復元できるか」まで確認してこそ、意味があるということです。
まとめ
自動バックアップは、誤削除・故障・災害・サイバー攻撃など予期せぬ事態から大切な業務データを守る仕組みです。
手動では起こりがちなミスや忘れを防ぎ、確実に定期保存できるのが大きなメリットです。
クラウド型、NAS・社内サーバー型などの保存先やシステム全体のイメージバックアップをするか、ファイル単位のバックアップにするかなど、自身にあったバックアップを選択しましょう。
注意点としては、バックアップは導入したら完了ではなく、設定ミスや容量不足などもよく起こるため、導入後の運用・検証が最も重要です。
Enlytでは、こんなサポートが可能です
僕たちEnlytでは、お客様の業務内容やデータの種類、運用フローをしっかりヒアリングした上で、最適なバックアップ設計をお手伝いしています。
「クラウドを使いたいけど何を選べばいいかわからない」
「サーバーのトラブルが怖いけど、コストは抑えたい」
「今のシステム、バックアップが取れているか不安」
そんなお悩みがある方は、気軽にご相談いただければと思います。
開発とIT運用の両方に精通したチームだからこそ、バックアップ単体ではなく“業務全体を守る”視点でご提案できるのが僕たちの強みです。
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株式会社Enlytは、”国内開発”とベトナムに150名程のエンジニアが所属する開発拠点を利用した”オフショア開発”の2つをご提案し、これまで50以上のプロジェクトを行ってきました。国内完結型の国内開発と、オフショアを使ったグローバル開発の、ハイブリッドな開発体制を用意できるため、お客様のご要望に合った体制を柔軟に提供できます。
また、Enlytは自社プロダクトをもっており、自社で企画→開発→マーケティング/営業を行っています。そういった背景から、お客様の納得のいくまで、共に開発させていただき、アイデアを最高のかたちにサービス化いたします。開発についてのお悩みやご相談がございましたら、下記ボタンより気軽にお問合せください!
