ブリッジSEとは?役割や仕事内容について徹底解説!
ブリッジSEについてこんな疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか?
・ブリッジSEの役割がわからない
・ブリッジSEの仕事内容を知りたい
・ブリッジSEを選定するポイントがわからない
上記のような疑問や不安にお応えしていきます。
今回の記事を読めばこれがわかる!
☑️「ブリッジSE」の目的 ☑️「ブリッジSE」の役割 ☑️「ブリッジSE」が無いと起こる問題
この記事を書いている私は、、
Enlytでディレクターの白武です。
今回解説するブリッジSEと同様の業務も行っております。
では、ブリッジSEについて詳しく解説していきます。
目次
ブリッジSEとは?
ブリッジSEとは「オフショア開発において、開発チームとクライアントの間に入って橋渡し(ブリッジ)の役割を担うシステムエンジニアのこと」です。
日本から海外に開発を委託するオフショア開発では、異なる言語や文化から発生するコミュニケーションの問題を防ぎ、プロジェクトを円滑に進めるためにブリッジSEの存在が重要となっています。
通常のSEと同様に、プロジェクト全体のタスク管理や設計書作成、クライアントを交えたミーティングのファシリテーション等も行うため、システム開発に関する幅広い知識が求められます。
IT人材が不足している日本ではシステム開発のグローバル化が進んでいます。
それに伴い、ブリッジSEは需要も高まっている職種の1つとも言えるでしょう。
ブリッジSEとSEの違い
ブリッジSEも一般的なSEも、どちらもシステム設計・開発が中心となって取りまとめるという役割は共通しています。
SEは主にシステム開発における上流の工程を担当します。
クライアントからシステムで叶えたい機能(要件)をヒアリングし仕様を決定、設計を行います。
それから開発チームに要件・設計を共有し、実際にシステムの製造がスタートします。また、プロジェクト全体の管理も行い、プロジェクトの進捗や品質、体制に問題が無いかを都度チェックする等のマネジメント業務も行います。
ブリッジSEはこれらの業務に加え、言語をはじめ文化や商習慣が異なる現地の開発チームに対し、システムの仕様や設計について正確に伝え、プロジェクトを円滑に進めることが使命となります。
このようにどちらもプロジェクトの成功に導いていくために重要な役割を担っていることが分かります。
ブリッジSEの役割と仕事内容
ブリッジSEの役割
ブリッジSEの役割は、オフショア開発の中で、委託元であるクライアントと開発チームの間に入ってプロジェクト全体の調整や進行をすることです。
ブリッジSEの仕事内容
- プロジェクト開始前
委託先のクライアントとプロジェクト案件の概要(プロジェクトの背景や課題、規模感など)における認識のすり合わせ、プロジェクト開始後のタスクの管理や連絡ツールなどの運営方法を決定するためのミーティングを行います。
物理的な距離が離れた状態で行うオフショア開発では、日本側と現地チームの全員が同じ認識でプロジェクトを進められるかが非常に重要となります。
ここで決定した開発の方針や方法がプロジェクト開始後もずれが生じないために、まとめた共有資料の作成も同時に行うと良いでしょう。
- プロジェクト開始(キックオフ)
日本側と開発チームの顔合わせのためのキックオフミーティングを行います。
実際に今後関わっていく人たちはどのような人かを知ることは、プロジェクトを進めコミュニケーションを取っていく上での信頼感や安心感をお互い得る機会となります。
クライアント側が所有している現行のシステムがある場合は、それらを開発チームに共有し、エンジニアたちのために翻訳・補足説明を行います。(翻訳は現地チームのメンバーがやる場合もあり)
- 設計書の作成
クライアントとシステム要件を定義し、仕様をまとめて設計書に落としていくのはSEの役割です。着手してから差し戻しなどのロスタイムを減らすために、できるだけ分かりやすく、見やすい設計書の作成が求められます。オフショア開発では解釈のずれが起こらないように適切な翻訳を行い、開発チームに共有する必要があります。
- 進捗管理・クライアントへの報告
日々の進捗管理がプロジェクトの成功に最も重要と言えるかもしれません。工程に遅延が無いか確認し、問題が発生していたらすぐに対応策を考え実行することで悪い状況に陥ることを回避します。そして、クライアントへのこまめな現状報告も、円滑に進めるだけでなく、信用や安心感を得るためにもとても大切なことです。
弊社ではプロジェクトの進捗管理のツールとして以下のようなテンプレートを用いて開発を行っています。
・プロダクトバックログ
・スプリントバックログ
- ミーティングのセッティング・ファシリテーション
クライアントとオフショア開発チームを交えてのミーティングを行う場合、セッティングをしてアジェンダを組み、ファシリテーションを行うこともブリッジSEの役目です。言葉の意味の取り違いによる認識齟齬などのコミュニケーションエラーが起こらないように気を付けてミーティングを進行する必要があります。
ブリッジSEに求めるスキルは、ここをチェック!
一般的なSEで必要となるマネジメントスキルやITのスキルはもちろんですが、加えてブリッジSEは以下のようなスキルも求められます。
- 言語力、コミュニケーション能力
オフショア開発先のメンバーと円滑にコミュニケーションを取るためには言語力は切り離せないスキルかと思います。弊社では開発チームに日本語を話すコミュニケーターがいるため基本的には日本語でやり取りをしますが、その他の開発メンバーとのコミュニケーションが必要なときは英語を用います。
- 幅広い視野、探求心
システムやITへの幅広い知識はもちろんですが、オフショア開発では海外の人と関わることになるため、異なる文化や習慣を受け入れたり、知ったりすることを楽しめる力を持っている人は活かすことができるでしょう。反対に、オフショア開発先への興味・関心が無ければその国のルールやマナーを守れず、トラブルが発生する可能性や信頼関係の構築に問題が発生するかもしれません。
この記事を書いている株式会社Enlytは、今注目を集める「ベトナムオフショア開発」を行っています。弊社では従来のブリッジSEが担う役割を3人(仕様面・スケジュール面・技術面)で分担して行います。そのため、属人化を防ぐことができ、コミュニケーションロスや、開発の管理を徹底して行うことができます。
(株式会社Enlytの詳しい開発体制はこちら)
まとめ
・「ブリッジSE」には「オフショア開発でのプロジェクトを円滑に進める」という目的がある
・「ブリッジSE」には「クライアントと開発チームの橋渡しをする」という役割がある
この役割と目的を果たすためには「言語や文化の違いによるコミュニケーションエラーを引き起こさないよう」に注意して事前準備や「国を超えた信頼関係を築くための工夫」を行っていくことが重要です。
Enlytについて
株式会社Enlytはベトナムに開発拠点SupremeTechを持ち、これまで50以上の開発プロジェクトを行ってきました。ベトナムと日本のグローバルなチームで、数多くのプロジェクトを成功に導いてきました。
Enlytのオフショア開発は、アジャイル・スクラム開発を採用しています。コミュニケーションの透明化を意識してそれぞれの役割で責任の範囲を明確化しています。クライアントも含めたワンチームとして、フラットな関係で開発を進めることができます。
お客様の納得のいくまで、共に開発させていただき、アイデアを最高のかたちにサービス化いたします。
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