「デイリースクラム」とは?| アジャイル開発における目的や役割をわかりやすく解説!
アジャイル開発におけるデイリースクラムについて、こんな疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか?
- デイリースクラムの目的がわからない
- デイリースクラムでは実際に何を行うのか
- デイリースクラムの重要性
こちらの記事では、上記のような疑問や不安にお応えしていきます。
今回の記事を読めばこれがわかる!
☑️ 「 デイリースクラム 」の目的 ☑️ 「 デイリースクラム 」の役割 ☑️ 「 デイリースクラム 」が無いと起こる問題
この記事を書いている私は、、
株式会社Enlytの岡山です!Enlytではデザイナーとして日々頑張っています!
今回はデイリースクラムについて具体例も交えて説明していきます!
目次
デイリースクラムとは?
デイリースクラムとは?
デイリースクラムとは「一日一回開発チームが集まって進捗や問題の共有を行う場」です。
アジャイル開発において一連の開発の工程を短い期間で繰り返す開発サイクルのことをスプリントと言います。
デイリースクラムとは、そのスプリントの中の一つのイベントです。
内容としてはスクラムチームの開発メンバーが進捗や問題の共有を行い、タスクやスプリントのスケジュールを調整していくというものです。
デイリースクラムの目的
Jeff Sutherlandのスクラムガイドによれば、デイリースクラムの目的は下記の様に定義されています。
デイリースクラムの⽬的は、計画された今後の作業を調整しながら、スプリントゴールに対す る進捗を検査し、必要に応じてスプリントバックログを適応させることである。
引用:Jeff Sutherlandのスクラムガイド
つまり、デイリースクラムの目的は、進捗や問題の共有を行い、スプリントのゴールを達成するためにスケジュールやタスクの調整を行うことです。
開発メンバーがお互い何をやっているのか把握することで、チーム全体で協力しやすくもなります。
もし、デイリースクラムを行わずにスプリントを進めた場合、進捗の遅れや問題点、リスクが十分に把握できなかったり、コロナ禍においては特にコミュニケーション不足に陥ってしまったりといった事態を引き起こしかねないでしょう。
デイリースクラムの基本ルールと具体的な進め方
ここからは、デイリースクラムのプロセスの例として、ルールや進め方についてご紹介します。
デイリースクラムの基本ルール
ルール1 : 毎日同じ時間・場所で行う
デイリースクラムは毎日同じ時間、場所で行うようにしましょう。
毎日同じ時間、場所に行う理由としては、開発メンバーがそれぞれのタスクに集中できるように、集合場所などに対してリソースを使わないようにするためです。
ルール2 : 時間は15分を超えない
デイリースクラムでは会議時間が15分を超えてはいけません。
スプリントでのイベントにおいて時間は厳守です。
もし問題の発生などで、デイリースクラムが15分を超えるようなら、別の会議として、必要なメンバーだけで時間を設けましょう。
デイリースクラムの事前準備
フェーズ1 : 進捗状況を確認できるようにしておく
デイリースクラムに参加するまでに自分が担当しているタスクの進捗状況の確認をしておきます。
プロジェクトでタスク管理ツールを使用している場合は、予め自分が担当しているタスクを最新の状態に更新しておきましょう。
フェーズ2 : チームに向けて伝えることがないか確認する
デイリースクラムで他の開発メンバーに共有すべき情報がないか、予め確認しておきましょう。
話し合いが必要な情報がある場合は、デイリースクラム後に別のミーティングを行うことを想定しておきましょう。
デイリースクラムの流れ
その1 : メンバー1人1人に「昨日やったこと」「今日やること」「問題点・質問」を聞いていく
プロジェクトマネージャーが開発メンバー全員に一人ずつ
- 昨日やったこと
- 今日やること
- 問題点・質問
を聞いていきます。
各メンバーが進捗を報告することで、開発メンバー全員が個々の進捗状況を把握することができ、スプリント全体の透明性をあげることが出来ます。
もし、メンバーからタスクの遅れや問題点が挙げられれば、それに応じてスプリントのスケジュールを調整する必要があります。
その2 : プロジェクトマネージャーが疑問点を質問していく
プロジェクトマネージャーが各自の報告内容に対して疑問に思ったことがあれば、その都度確認を行います。
プロジェクトマネージャーはスプリントゴールを達成するために、スプリント全体を俯瞰し、的確な質問をする必要があります。
また、自分から問題点を報告できるメンバーだけではないため、全員がしっかり報告を行えるような雰囲気作りも重要なポイントです。
デイリースクラムの具体例
Enlytで行っているデイリースクラムを具体例の一つとして紹介します!
デイリースクラムには開発に関わるメンバー全員が参加します。
プロジェクトマネージャー・エンジニアやデザイナーはもちろん、、ベトナムチームとの共同開発を行っている場合は、コミュニケーター(翻訳・通訳者)なども参加しています。
デイリースクラムの流れとしては、
- 昨日やったこと
- 今日やること
- 現状の問題点・質問
をメンバーが順番に発表していきます。
その中で気になったポイントをプロジェクトマネージャーが深堀りして状況を明確にしたり、プロジェクトマネージャーだけでなくメンバー同士での質問でお互いのタスクについて理解を深めたりすることで、スプリントで問題が起こりにくい状態を作っています。
まとめ
今回はデイリースクラムについて解説しました!
デイリースクラムはアジャイル開発にとって、スプリントゴールを達成するために必要不可欠なイベントです。
毎日行うイベントなので、ただの報告会になってしまいがちですが、ルールに沿って正しくデイリースクラムを行う事ができれば、チームにとって非常に意味のあるものになるので、是非実践してみてください!
Enlytについて
株式会社Enlytはベトナムに開発拠点SupremeTechを持ち、Enlytではこれまで50以上の開発プロジェクトを行ってきました。( 株式会社Enlytの実績は開発実績ページから)ベトナムと日本のグローバルなチームで、数多くのプロジェクトを成功に導いてきました。
アジャイル開発をご検討の際は、株式会社Enlytまでご気軽にお問合せください!お客様の納得のいくまで、共に開発させていただき、アイデアを最高のかたちにサービス化いたします。
下記ボタンより気軽にお問合せください!