アプリ開発の流れとは?期間や言語なども合わせて徹底解説!
近年、様々な企業がスマートフォン向けのアプリを利用したサービスを次々と展開しています。
そのような流れの中、自社でもアプリを活用したサービスを展開したいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一方で、このような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか?
- どのような流れでアプリ開発が行われるのかがわからない
- 何から手をつけたら良いのかがわからない
上記のような疑問や不安についてお応えしていきます。
この記事を読めばこれがわかる!
☑️ アプリ開発の流れや期間 ☑️ アプリ開発でよく使われる言語・環境 ☑️ アプリ開発を依頼する際の注意点
目次
アプリ開発の流れとは?期間や手順を把握して見積もりをしよう
アプリ開発にかかる期間
まずはアプリを開発するのにどれだけの期間がかかるかについて説明します。
アプリ開発に掛かる期間は構築するアプリの内容によって異なるため一概には言えません。
構築したいアプリによって開発期間は変わりますが、一例としては以下の通りです。
- 比較的開発が簡単なショッピング系アプリや検索ツール:1~3ヶ月程度
- ゲーム、SNS系、位置情報アプリ:6ヶ月~1年以上
場合によっては、開発途中でトラブルなどが発生すると想定以上の開発期間が必要になる場合があります。
なお、ここで提示する情報はあくまで目安です。具体的な開発期間は実際にシステムを開発されるシステム開発会社にお問い合わせてください。
具体的な開発期間については、一度Enlytにご相談ください!
アプリ開発の流れ
アプリ開発には決まった手順が存在しており、下記1~6の手順で進められることが一般的です。
下記の進め方は「ウォーターフォール開発」と呼ばれる手法です。当記事では基本設計以降のフェーズを「開発フェーズ」と定義します。
1.要件定義
2.基本設計
3.詳細設計
4.製造・プログラミング
5.テスト
6.リリース
▼ウォーターフォール開発について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。▼
アプリ開発の流れ1:要件定義
アプリ開発の一番初めの工程は「要件定義」です。要件定義とは、これから開発するシステムの具体的な内容や機能を決める工程です。また、基本設計以降の開発工程の進め方を明確にする工程でもあります。
具体的な進め方としては、システム開発を担う制作会社とシステム開発を発注している企業が数回の打合せを行うことで、システムの要件を固めていくことが一般的です。制作会社は依頼企業の要望をヒアリングし、「要件定義書」というドキュメントにこれから開発するシステムの要件をまとめます。
また、要件には「機能要件」と「非機能要件」の2種類存在します。
「機能要件」とは依頼企業がシステムに対して求めている機能のことです。
「非機能要件」は機能以外の要件であり、日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)が発行している「非機能要件要求仕様定義ガイドライン」によると、以下の10種類に分類し定義されています。
分類 | 内容 |
機能性 | 目的から求められる必要な機能の実装度合い |
信頼性 | ソフトウェア品質やシステムの安定提供 |
使用性 | 操作性や習得の容易さ(ユーザビリティ) |
効率性 | リソースを効率的に使っているか |
保守性 | 保守のしやすさ、復旧のしやすさ |
移植性 | 他の環境への移行のしやすさ |
障害抑制性 | 障害の発生・拡大のしやすさ |
効果性 | 投資対効果 |
運用性 | 運用のしやすさ |
技術要件 | 技術要件に関する要求 |
▼要件定義についてはこちらの記事で詳しく解説しています。▼
アプリ開発の流れ2:基本設計
基本設計とは、要件定義でまとめた要件を実現するために、要件を機能単位に分割をし、各機能でどのような処理をさせるのかを決める工程です。制作会社はこの工程で「基本設計書」という成果物を作成し、各機能の処理を記載します。
制作会社が作成した基本設計書に対して依頼会社がレビューという形で確認する場を設けることが重要です。レビューを行うことで、双方の認識のズレや機能の抜け漏れを防ぐことができます。
アプリ開発の流れ3:詳細設計
詳細設計とは、基本設計で定義した機能や処理をより詳細に動作や仕様を定義する工程です。基本設計では処理の概要を記載しているのに対し、詳細設計は各処理内で具体的にどう動作させるのかを決める工程です。
この工程では制作会社が「詳細設計書」という成果物を作成します。
詳細設計書はかなり細かい粒度での記載となるため、通常は依頼企業側も細かくはチェックせず、制作会社と依頼企業間でのレビューも行うことは多くありません。制作会社は詳細設計書自体の品質を担保する必要がございますので、制作会社内では当然社内でのレビューを行う必要があります。
アプリ開発の流れ4:製造・プログラミング
詳細設計に記載されている処理を実現するために、制作会社内にいるプログラマーやエンジニアがプログラミングを行う工程です。この工程では制作会社内でプログラマーが作成したプログラムコードを別の担当者が精査する「コードレビュー」が行われ、プログラムの品質担保を図ります。
アプリ開発の流れ5:テスト
テスト工程では、製造・プログラミング工程で開発したシステムが想定どおりに動作するかを確認します。
テスト工程は更に以下の4つに分類されます。
分類 | 内容 |
単体テスト | 個々の機能やプログラムが正しく果たしているかどうかを確認するテスト。詳細設計で定義された仕様どおりに動いているかを確認するテストである。 |
結合テスト | 複数の機能やプログラムを組み合わせて動作確認を行うテスト。基本設計で定義された仕様どおりに動いているかを確認するテストである。 |
総合テスト(システムテスト) | 全ての機能やプログラムを組み合わせて動作確認を行うテスト。要件定義で定義された仕様どおりに動いているかを確認するテストである。 |
受入テスト | システム開発の発注企業側が実際の運用環境またはそれに匹敵する状況で確認を行うテスト。 |
アプリ開発の流れ6:リリース
リリースとは、開発フェーズで構築した構築物を公開することです。
開発するアプリによってパソコンのOSなど用意するデバイス環境・構築する言語が異なります。
アプリの種類は次の4つに分類できます。
アプリ開発でデバイスごとに必要な環境や言語を紹介!
- Androidアプリ
- iOSアプリ
- Webアプリ
- Windowsアプリ
いずれのアプリも「IDE(統合開発環境)」と呼ばれるアプリを開発するための開発環境とコンピューターに命令を送るためのプログラミング言語の2点を押さえる必要があります。
Androidアプリ
Androidアプリとは、Android OSのスマートフォンやタブレット上で動作するアプリケーションです。Android向けアプリは「Google Play」と呼ばれるアプリストアにアップロードすることでアプリを配信することができます。
Android向けアプリを開発するためのIDEは様々存在しますが、代表的なIDEとして「Android Studio」が挙げられます。Android StudioはGoogleが公式で提供するAndroid向けのアプリを開発するための開発ツールです。Android Studio上でプログラミングや作成したプログラムを動作確認することができます。
開発後は実際にAndroid端末を用いてアプリの動作確認を行うとよいでしょう。
Androidアプリを開発するための主なプログラミング言語は以下の通りです。
- Java
- Kotlin
- C言語
- Ruby
特にJavaとKotlinがAndroidアプリを開発するためのプログラミング言語として主流となっています。
iOSアプリ
iOSアプリとは、iOSを搭載しているiPhoneやiPad上で動作するアプリケーションです。iOSアプリは「App Store」と呼ばれるアプリストア上にアップロードすることでアプリを配信することができます。
iOSアプリを開発するための開発環境は複数存在しますが、代表的なIDEとして「Xcode」が挙げられます。XcodeはAppleが公式で提供するiOS向けのアプリを開発するための開発環境です。App Storeからダウンロード可能です。Xcode上でプログラミングや開発したアプリの動作確認を行うことができます。開発後はiPhone端末に開発したアプリをインストールして動作確認を行うとよいでしょう。
iOSアプリを開発するための主なプログラミング言語は以下の通りです。
- Swift
- Objective-C
- C言語
- Javascript
特にSwiftとObjective-CがiOSアプリを開発するためのプログラミング言語として主流となっています。
Webアプリ
Webアプリとは、ChromeやSafariなどといったWebブラウザ上で動かすアプリのことを指します。AndroidアプリやiOSアプリと違い、スマートフォンやタブレットの端末にアプリをインストールすることなく利用できます。
Webアプリを開発するための開発環境は様々存在します。主な開発環境は以下のとおりです。
- Visual Studio Code
- Sublime Text
- Eclipse
- PhpStorm
開発言語についても利用する開発環境によって利用できるプログラミング言語が変わります。Java、PHP、HTML、CSS、Javascript、Reactなどのプログラミング言語でWebアプリを開発することができます。
Windowsアプリ
Windowsアプリとは、Windowsで動作するアプリケーションです。
Windowsアプリを開発するためには他の種類と同様にIDEが必要です。一般的であるのはMicrosoft社が提供する「Visual Studio」が挙げられます。先ほど紹介した「Visual Studio Code」はエディタだけであるのに対し、「Visual Studio」はエディタだけでなくコンパイラやデバッガーを含むIDEです。
Windowsアプリを開発するための主なプログラミング言語は以下の通りです。
- C#
- Visual Basic .NET
- C++
- Node.js
アプリ開発を外注依頼するときの注意点
ここではアプリ開発を製作会社へ外部委託する際の注意点を3点ご紹介します。
複数の会社に見積もりを依頼する
アプリ開発を製作会社へ依頼する際は、複数の会社に見積もりを依頼するとよいでしょう。合い見積もりを取ることで各提案を吟味し、一番良いとされる提案を選ぶことができます。場合によっては提案内容が良いにもかかわらず、金額が高いと感じる場合は価格交渉をするとよいでしょう。
製作会社への丸投げをしない
開発作業を製作会社に任せること自体は悪いことではありませんが、完全に製作会社に開発業務を丸投げすることはおすすめしません。例えば、要件定義の進め方を決める際は、製作会社ではなく発注企業側が主導で要件定義の場をセッティングするなどの工夫をするとよいでしょう。
製作会社に丸投げしてしまうと、「アプリでこのような要望を出していない」「思っていた動きと違う」などといったミスマッチが発生する恐れがカメラに映っています。
提案の説明はプロジェクトマネージャーにて行う
提案書の内容については、必ず製作会社側のプロジェクトマネージャー(プロジェクトリーダー)に説明いただくことをおすすめします。提案を選ぶ際の基準の一つにプロジェクトマネージャーの資質があります。
プロジェクト全体を指揮するプロジェクトマネージャーによってプロジェクトの成功可否が決まると言っても過言ではありません。そのため、提案内容の説明をプロジェクトマネージャーに実施いただくことにより、プロジェクト内容に関する理解や受け答えなどについて把握することが重要です。
まとめ
アプリ開発の流れは「要件定義」→「基本設計」→「詳細設計」→「製造」→「テスト」です。
開発するアプリによって開発するための環境やプログラミング言語が変わってきます。
なお、アプリ開発を依頼する際の注意点としては、「複数の会社より見積もりをいただく」「製作会社への丸投げをしない」「提案の説明はプロジェクトマネージャーに行っていただく」の3点です。
Enlytについて
株式会社Enlytはベトナムに開発拠点SupremeTechを持ち、Enlytではこれまで50以上の開発プロジェクトを行ってきました。( 株式会社Enlytの実績は開発実績ページから)ベトナムと日本のグローバルなチームで、数多くのプロジェクトを成功に導いてきました。
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