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【オフショア開発】アジャイル開発(スクラム開発)におけるコミュニケーションとは

数々のプロジェクトを成功に導いているベトナム拠点の日本人ディレクター・久保にアジャイル開発(スクラム開発)の1日の作業や担当している案件の1週間の流れ、オフショア開発での現地エンジニアとのコミュニケーションについてインタビューしました。またPMやスクラムマスター、社内のPMOなど数々のロールを並行して担う彼にどのようなことを意識しながら仕事をしているか伺いました。

プロフィール

現在はベトナム・ダナンの開発拠点でスクラムマスター、PM、開発ディレクションなど開発案件に携わる傍ら社内ではPMOや自社プロダクトの開発にも関わっています。日本の大学を卒業した後単身イギリスのロンドンへ渡り芸術大学に入学し、2年間ファッションを学びながらフリーランスとしてもファッション関連で活動していました。その後、日本に帰国し1年間ファッション業界で活動していました。

そんな中、仕事に対して時間や場所の自由を求めて転職活動を行い、ベトナム・ダナンのITソフトウェア開発会社に就職しました。

4、5年間ビジネス・アナリスト、PMとして約50人の規模のプロジェクトの開発チームを担当しながら、社内で開発を行っている10〜20件のプロジェクトの品質管理のため社内全体を横断的に管理するPMO組織にも属していました。

アジャイル開発(スクラム開発)の1日と1週間

・アジャイルとは?
ソフトウェアやシステム開発の手法の一つで、アジャイルでは小さな機能ごとに計画・設計・開発・テストの工程を反復し継続的に行います。機能ごとに開発が完結するため、開発途中の仕様変更等への柔軟な対応が可能です。
・スクラムとは?
アジャイル開発のフレームワークの一つであり、開発プロジェクトをスプリントという数週間程度の短い期間単位で区切ります。その期間内で計画・設計・開発・テストの一連の作業を繰り返します。スクラム開発では主に以下の登場人物がいます。
・スクラムマスター・プロダクトオーナー・開発チーム(スクラムチーム)

1日の作業や流れ

基本的には朝一番でその日のTODOを終わらせて、午前中に予定されているプロジェクトや社内のミーティングに臨みます。午後からは午前中のミーティングで出てきたTODOの対応や、予期せぬトラブルがある場合はその対応を行っています。

自己紹介でも述べたようにスクラムマスターやPM、社内のPMOなど様々な業務を並行して対応する必要があるので、自分がいなくても回るような仕組み作りを心掛けています。

極端にいうと、自分が稼働しなくてもそれぞれチームや組織が動ける状況を作る仕組みを用意できるように意識しています。

複数の業務を回していることで自分がボトルネックにならないよう、チームを最大限活かせるようなフレームワークを作ることで自分はフレームワークや体制、自社プロダクトの改善などそれぞれの本質的な問題点を見つけるために考える時間を取れるようにしています。

・スクラムマスターとは?
スクラムマスターは開発プロジェクトの過程において、組織・プロダクトオーナー・スクラムチームのプロジェクト全体のサポートを行い、スクラムチームの生産性の最大化やプロジェクト全体が円滑に運ぶよう促進する人物です。

スクラム開発の1週間

Photo by Eden Constantino on Unsplash

1週間単位で見ると、担当しているプロジェクトはスクラムで開発をしているので、毎朝デイリースクラムを行っています。クライアントと会議体を調整して、担当している一つのプロジェクトでは金曜日にスプリントプランニングを行いそこからスプリントが始まります。翌月曜日から木曜まで開発し、1週間後の金曜日になったらスプリントレビューを行いクライアントと共にそのスプリントでの成果物のレビューを行います。また、内部的にレトロスペクティブ(振り返りのミーティング)を実施し、KPTをチーム全員で出し合い改善を繰り返していきます。

・デイリースクラムとは?
スクラム開発で毎朝15分程度チーム全員でミーティングを行います。スタンドアップミーティングと呼ばれることもあります。デイリースクラムでは各自が次のことを報告します。
■昨日行ったこと■今日行うこと■障害となる要素
これらを共有することでチーム全体で認識を合わせることができ、障害となる要素がある場合はその障害を取り除けるような対応を検討し対処することで開発が円滑に進むようにできます。

チームとのコミュニケーション

案件毎にチーム別でコミュニケーションの違いはありませんが、私はコミュニケーションには2種類あると思っています。

一つは、人間関係を築くためのコミュニケーションです。

開発チームは基本的にベトナム人なので、全員が英語が達者なわけではありません。またコミュニケーター(通訳・日本語話者のベトナム人)は日本語は上手ですが日本人と同じ感覚を持っているわけではありません。

例えばデイリースクラムでもアイスブレイクとして朝ご飯何食べた?とか、休暇中には何をするの?などプライベートなことを聞いたりしながら人間関係を築いていけるように心掛けています。

もう一つは仕事としてのコミュニケーションです。

ベトナム人だけではなく他の日本国籍以外の方もそうですが、日本の商習慣や文化と彼らのバックグラウンドにあるものは当然ながら異なるので、相手に日本人と同じような説明の仕方をしてしまうと認識齟齬が生まれてしまいます。例えばコンビニエンスストアという一つのワードをとっても、国毎に営業時間や、商品、サービスなど異なるためお互いが認識しているものに齟齬が生じてしまいます。

そこで私は常日頃から必ず相手が本当に理解したか確認するようにしています。

私たちが行っているのは単純に伝達ではなく、本質的なコミュニケーションによって認識齟齬を回避し、クライアントの意向や日本の商習慣などの背景をきちんと伝えることで調整していくことです。

困難だったこと

これは過去の経験となりますが会社ができて1、2年位の時期で、チームには勢いがあるが考えが至らなかったことがありました。期日は守ることは当然大切ですが、どのようなやり方で進めるか、またどのような理由で実装したのかなどの背景の説明がなかったので、クライアントへ説明する際などに苦労した経験があります。日本では当たり前と思っていたことが当たり前ではなかったのでそういったことを伝えてチームに浸透させていくこと、マインドセットを切り替えることが一番苦労しました。

開発プロジェクトを進めていく上で日々様々な問題がおきます。コミュニケーションや、技術的な問題、ワークフローなど毎週のように問題が起きてしまうこともあります。

世の中にはいくつものワークフローや、ソリューションに関する本が出ていますが、大事なのはソリューションそのものではなく、それをどのようにチームに浸透させていくかが大事だと思っています。

オフショア開発拠点に日本人ディレクターがいることの強み

前出のコミュニケーションの部分と関わりますが、単純な言語的な伝達だけではなく、背景まで汲み取った上でコミュニケーションをできることが強みだと思います。

今私は案件でスクラムマスターをしていますが、今回改めてスクラムマスターが重要な役割だと認識しました。

クライアント、開発チーム、スクラムマスターがいる状況で要求の整理や、役割分担、タスクの分配などスクラムマスターはプロジェクトにおけるファシリテーターとなります。

もちろん決定権はクライアントが持っていますが、プロジェクトが円滑に進むように決めの判断がスムーズになるようサポートすることが重要で、各プロセスを整えることでより良いアウトプットが出ると思っています。

まとめ

ただでさえ開発は難しいと思っていらっしゃる方もいる中で、オフショアでの開発となると余計難しいのではと思われる方もいらっしゃるかと思います。開発の難しさは日本で開発する場合と変わりませんが、オフショアだから特段難しいというわけではありません。日本人同士でも認識齟齬が生まれることもありますし、コミュニケーションが原因の問題が発生することもあります。

開発はハードルが高く、予算も必要と思っているクライアントも多くいらっしゃって、一歩踏み出すのに迷っていると思います。

ですが、サービスを創りたいという気持ちがあれば僕らも全力でサポートします。

クライアントと開発チームを壁を設けるのではなく、ワンチームとなって素晴らしいプロダクトを作っていくことができると思っています。

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