リモートワークとサステナビリティ:リメイクユニフォームで社員の絆を深める
みなさん、こんにちは。Enlyt CEO の久保です。
僕は10人の素晴らしい社員と共に、Enlyt(エンライト)という会社を経営しています。
僕たちは日々、全員が自宅や好きな場所から働くリモートワークを行っています。
世の中で言われている「上司の目が無いためサボってしまう」「部下のマネジメントがしにくくなる」というところは弊社のマネジメントで基本的に問題なくパフォーマンスを出せている認識があります。
過去に取った社内アンケートの記事は「リモートワーク導入の実際|メリットや満足度は?」から読むことができます。
この働き方は柔軟性と自由を提供し、多くの面でメリットがある一方で、オフィス出社に比べて、物理的に離れて働くことによる「一体感」の低下という課題があります。
そのため、全員が離れた場所から働く中で、僕たちが一つのチームであることを感じられるような方法を常に模索しています。
この課題を解決できれば僕たちはもう一つ上のステージにいける!そんなことを思っています。
そして、その答えの1つが「ユニフォーム」にあるのではという仮説を僕は立てました。
しかし、ただ単にユニフォームを作るだけでは意味がなく、作る過程にも一体感をもたらす要素が必要であり、そしてそれを通じて何か社会的な意義を創造したいと思いました。
そこで思いついたのが、社員の使わなくなった洋服を集めてリメイクするというアイデアです。
リメイクされた洋服をユニフォームにすることで、持続可能な環境貢献につなげるとともに、社員全員が参加できる絆の深まるプロジェクトを始めることにしました。
目次
目的とビジョン
このユニフォームプロジェクトの最大の目的は、僕たちが一つのチームであるという一体感を育むことです。
物理的に離れた場所で働く中で、僕たちの絆を象徴する何かが必要だと感じました。
その何かとは、共通の目標に向かって努力すること、そして僕たちが一つのチームであるという誇りを持つことを物語るユニフォームだと思います。
そして、Enlytでは、ただ働くだけでなく「自分の人間性を磨くこと」そして「社会へのポジティブなエネルギーを広げていくこと」を大切な価値観として位置づけています。(詳しくはこちらの会社概要に載せていますのでお時間がある方はぜひ御覧ください。)
なぜなら世の中に存在するサービス(プロダクト)は作った人の思いとその人の魅力によってサービス(プロダクト)を左右すると僕たちは考えているからです。
だから僕たちは魅力的な人間になることを追求し、仕事もプライベートも楽しむことを止めません。
そうすることで、魅力的な自分を日々発見し、創発的なアイデアを生み出すと信じ、その結果、人々に喜んでいただけるサービスを提供できると考えるからです。
僕は、このプロジェクトを通じて、社員一人ひとりが自分の持っていた洋服が新たな形で生まれ変わる過程を共有し、それが自分たちのユニフォームとなる楽しみを体験することで、この価値観を具現化できると考えました。
しかし、ユニフォーム作りは単に一体感を育むだけでなく、それ以上の意義を持つべきだと考えています。
だからこそ、僕たちはただ新たなユニフォームを製造するのではなく、既に存在する資源を再利用するというアプローチを採用しました。
また、社員それぞれの使わなくなった洋服が新たな形で生まれ変わるというこのプロジェクトのアプローチは、循環型社会を推進し、サステナビリティに貢献することを可能にします。
僕たちは、このプロジェクトを通じて、企業が社会に対して果たすべき役割や責任について、社員だけでなく、広く人々に考えてもらうきっかけを提供したいと考えています。
そして、それが僕たち全員にとって楽しい経験となり、仕事そのものが一層楽しみなものとなることを期待しています。
このプロジェクトを始めるきっかけ
目的とビジョンでとてもかしこまったことを言っている僕ですが、このプロジェクトを始めるきっかけは些細なことでした。
僕は福岡の博多に現在住んでいるのですが、毎週のように博多駅にある博多阪急をはじめとする商業施設に足を運んでいます。
ただただ奥さんと買い物をしたり映画をみたりする理由です。
いつも通り博多阪急をぷらぷら歩いていたら面白そうなポップアップショップが開催されていました。
それが今回、ユニフォーム作りを依頼している「energy closet (以後エナクロ)」さんでした。
エナクロさんはそのときCLOSETtoCLOSET(クロクロ)という クローゼットに眠っているお洋服を3着持参すると、店内の好きな3着を持って帰れるというのと、ハンドメイドのクリエーターさんによりアップサイクルをし、カタチを変えて生まれ変わった洋服を購入できるというので、POPUPショップを行っていました。
そのときにクリエーターさんによるアップサイクルされた洋服の中でめちゃくちゃイケてる洋服があり購入しました。
それがきっかけで、今回のプロジェクトの発想に繋がり、POPUPショップ開催期間にエナクロ代表のサユリさんと話をさせてもらってプロジェクトが始まりました。
エナクロは、お洋服の循環をつくり表現していく ”服を売らないアパレルブランド”です。
エナクロが起こしている循環というのは簡単にまとめさせてもらうと以下になります。(詳しくはエナクロ代表のサユリさんのブログを読んでみてください)
そのままの状態で着られるお洋服たちはそのまま店内で次の人に届いていきます。
クローゼットに眠りすぎて、または着古しすぎてそのままでは着られない洋服はまずはフリマーケットに並び、それでも着たい・加工してみたいそんな人に届けます。
その後、ハンドメイドのクリエーターによりアップサイクルをし、カタチを変えて生まれ変わりお店で販売されています。
今回、エナクロの循環と創造性によって、僕たちの提供した洋服は再利用され、新たなユニフォームに生まれ変わります。
何が特に素敵かというと、上の図をみてもらったらわかるように、僕たちのユニフォームは僕たちが提供した洋服だけで生まれ変わるのではなく、日本中からエナクロさんに集まった洋服から生まれ変わりユニフォームとなっていく点です。
Enlytという1つの箱の中ではなく日本という大きな箱の中で繋がりをもって生まれるユニフォームはより社会的価値を感じられるのではないかと考えています。
プロジェクトのプロセスと進行状況
プロジェクトの実施に当たって、まず僕たちは社員全員に使わなくなった洋服の寄付を呼びかけました。
集まった洋服の数は63着です。
洋服が集まった後、次に僕たちはこれらをエナクロさんに送りました。
そこから、エナクロさんは、これらの洋服を丁寧に分析し、どのように組み合わせて新たなユニフォームを作り上げるかを考えてくれています。
まだまだプロジェクトは始まったばかりでしたが7月末にエナクロ 代表のサユリさんの工房にもお邪魔しました。
自然豊かな場所でとても空気がおいしかったです。
僕と代表のサユリさんとツーショットをもらいつつ。
工房には洋服が沢山並んでいてここからいろんなアイデアが生まれるのだと思うととてもワクワクしました。
アップサイクル中の写真で送ってもらったので共有します。様々なお洋服が組み合わさってEnlytのユニフォームが出来上がっていくのはとても楽しみです。
また、Enlytのシンボルでもある「Enlytくん」「Enlytちゃん」のワッペンも絶賛制作中です。一部サンプルを見せてもらいました!
これが刺繍をする機械のようです。
こういった過程もこのブログを通じてすべての共有が透明性を持って行われ、社員全員でそのプロセスを共有し、参加することができています。
この透明性も、プロジェクトへの期待感を高め、一体感を醸成する大きな要素となると思っています。
この新たなユニフォームがどのような形になるのか、そしてそれが僕たちの働き方や社内の雰囲気にどのような影響を与えるのか、非常に楽しみにしています。
期待と展望
新たなユニフォームが完成する日が待ち遠しいです。
僕たちは、それが社員一人ひとりの個性と共に、僕たちの一体感を体現するアイテムとなることを期待しています。
ユニフォームを着ることで、僕たちがリモートワークであっても同じチームの一員であるという感覚を持つことができれば嬉しいです。
また、そのユニフォームが僕たち自身の提供した洋服から生まれたものであるという事実は、僕たちの一体感を一層深められると思っています。
さらに、僕たちのこのプロジェクトが、他の企業や組織に対しても影響を与えることを願っています。
企業の持続可能性への取り組みや社会貢献活動が、単なるコーポレートイメージ向上の手段ではなく、企業文化を強化し、働く喜びを高める重要な要素となり得ることを示す例として、このプロジェクトが機能することを期待しています。
また、社員が自分たちのユニフォームがどのように作られ、それがどのように社会貢献に繋がるのかを理解することで、持続可能性や社会貢献に対する意識を深めるきっかけにもなれば良いなとも思っています。
新たなユニフォームが、僕たち一人ひとりの働き方や社会への意識にプラスの影響を与えること、そして、この取り組みが他の組織にも波及し、より広範囲での持続可能な社会を作り上げる助けとなったらホント最高ですね。
さいごに
僕たちは、働く喜びと社会への貢献を結びつけることで、より豊かで有意義な職場環境を作り上げることができると信じています。
このユニフォームプロジェクトは、その一環であり、我々自身が主体となって社会貢献活動に取り組むための新たな試みです。
全ての変化や挑戦が、僅かなステップであっても、大きな影響を生み出し得ることを知っています。そして、僕たちのユニフォームプロジェクトが、企業の社会貢献と働く喜びが共存できることを示す一助となれば幸いです。
我々の旅はまだ始まったばかりです。新しいユニフォームがもたらす変化や、それが引き起こす波紋を共に見守っていただければと思います。
未来は僕たちが創り出すものです。そして僕たちは、一緒に働き、楽しみ、成長することで、より良い未来を築き上げることができると信じています。
Enlytについて
株式会社Enlytはテクノロジーの進化と時代の変革に応じて新しいアイデアとサービスを創出することで、世の中に新たなビジネスチャンスを提供するテクノロジー集団です。Enlytは少数精鋭のメンバーのため、積極的なメンバーが活躍できる機会が多分にあり、日々自己の成長を実感することができる環境があります。年齢・性別に関係なく、和気あいあいと業務をしている会社の雰囲気は、THEベンチャー企業という雰囲気が味わえます。
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