地域の交通困難者を支援する新たな解決策〜LINE活用で誰でも快適な移動を〜
導入自治体が77を超え、全国各地で地域の方々の生活を支える移動手段としてオンデマンド交通システム「コンビニクル」の提供・運用をされている順風路株式会社様。今回は同社の三村氏にEnlytへ開発を依頼された背景、開発着手後の感想、今後の展望を伺いました。
開発を依頼された背景
――今回開発を依頼されたサービスの概要を伺えますか。
三村氏：全国の多くの地域で、路線バスの廃止や車の運転をあきらめる人の増加などにより、高齢者を中心とした日常生活にも不自由する交通困難者への対応が課題となっています。これらの課題の一解決策として弊社は、東京大学との共同研究により開発したオンデマンドバス交通システム「コンビニクル」を運営しております。
今回依頼させていただいたのは「コンビニクル」の乗車予約をLINEからできるようにするためのLIFFアプリ開発になります。
――乗車予約LIFFアプリの開発を検討された背景を伺えますでしょうか。
三村氏：現在利用者様が乗車予約をされる際、インターネットか電話からご予約いただけるようになっております。その中で高齢者の方にとってインターネット予約は現時点ではハードルが少し高く、電話でのご予約が8割ほどを占めています。電話予約となると電話対応をするオペレーターの負荷が大きく、また聴覚障害者の方が利用できないなどの課題があり、その解決策として既存のインターネット予約のシステムをLINEでも実現できるようにしたいと考えたのが開発を検討した背景となります。
――乗車予約LIFFアプリ開発をするにあたり、なぜEnlytに開発を依頼されたのでしょうか。
三村氏：LINE認定の開発会社やネット検索から乗車予約LIFFアプリを開発できそうな企業をリストアップし、御社を含む数社に対して問い合わせをさせていただきました。その中で御社は初回の打ち合わせ時に弊社がやりたいことをほぼ想定されており、サービスの概要図のようなものまで作成いただいていました。また弊社は今までLIFFアプリの開発の経験がなかったため、LIFFアプリ開発の経験が豊富な御社であれば弊社が開発したいLIFFアプリを実現できるのではないかと思い、御社に依頼させていただきました。
開発着手後の感想
――実際にプロジェクトがスタートしてからの感想を伺えますか？
三村氏：LIFFアプリの開発技術はもちろんのこと、進捗管理などしっかりされており、開発の進捗が透明化されていたのは良かったです。また、今回は主にフロント部分の実装をお願いしたのですが、弊社がイメージしていたものをデザインに落とし込んでいただき、デザインの段階でデモのような形で画面の動きなどを見れるようにしていただいたので、開発後のサービスのイメージができてとてもよかったです。
――不満だった点などはありますでしょうか？
三村氏：特にありません。
今回開発したLIFFアプリは各自治体のLINE公式アカウントに導入して使用する必要があり、今後新たに導入される自治体のことを考慮し、導入作業は弊社が担当することになっておりました。
そのため、導入方法を教えていただく必要があったのですが、リリース手順など1から分かりやすく教えていただき、また引き継ぎ書もご用意いただいたので大変ありがたかったです。
今後の展望
――今後の展望を伺えますか？
三村氏：「コンビニクル」を導入いただいている各自治体に今回開発したLIFFアプリを導入し、実際に利用していただき、使いやすさなどのフィードバックをいただくことでより誰でも使いやすいサービスに改善していきたいと考えております。
またLINEを予約サービスとして利用していますので、将来的にはLINE Payなど決済の仕組みも導入し、LINE上で予約から決済までできれば良いなと考えております。
クライアント企業概要
■企業名：順風路株式会社
■設立：平成18年12月12日
■コーポレートサイト：https://www.jpz.co.jp/index.html
