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アジャイル開発におけるストーリーポイントとは?見積もりの方法やポイントを解説

みなさん、こんにちは。Enlytの久保です。

アジャイル開発プロセスは、その柔軟性と効率性で多くの開発チームに採用されています。このアプローチの中心にあるのが、プロジェクトの見積もりと計画を効果的に行うためのストーリーポイントです。しかし、ストーリーポイントの概念やその適用方法については、しばしば誤解が生じがちです。

今回の記事を読めばこれがわかる!

・ストーリーポイントの概念
・ストーリーポイントの見積もりプロセス
・ストーリーポイントの注意点

ストーリーポイントとは

ストーリーポイントは、アジャイル開発プロジェクトにおけるタスクや機能(ユーザーストーリーとも呼ばれる)の相対的なサイズや難易度を示す単位です。これらのポイントは、タスクの時間的な長さを見積もるのではなく、そのタスクを完了させるのに必要な労力、複雑さ、そして不確実性やリスクの度合いを反映します。ストーリーポイントは、開発チームで話し合い、全員が納得した状態で割り当てることが一般的で、通常はフィボナッチ数列(1、 2、 3、 5、 8、13、 …前の2つの数を足していく数列)やTシャツサイズ(XS, S, M, L, XL)のような相対的な計算システムを使用して評価されます。

ストーリーポイントがタスクの時間ではなく、労力や複雑さ、不確実性をどのように反映するか

ストーリーポイントは、開発タスクの「時間」ではなく「難易度」に焦点を当てることで、いくつかの重要な利点を提供します。このアプローチにより、チームは以下の要素を考慮してタスクを評価します。

労力:タスクを完了するのに必要な作業量。単純なバグ修正は少ないポイントを、新しい機能の開発はより多くのポイントを割り当てるかもしれません。

複雑さ: タスクに含まれる技術的または概念的な難しさ。技術的な依存関係が多い、または未知の技術を使用するタスクは、複雑さが高いと評価されます。

不確実性:タスクの結果に対する予測の難しさ。要件が不明確であったり、実装方法が複数考えられる場合、不確実性が高くなります。

ストーリーポイントによる評価は、タスクの完了にかかる「実際の時間」を予測するのではなく、タスク間の相対的な難易度を把握することを目的としています。これにより、個々の開発者の作業速度や能力の違いによる影響を受けずに、プロジェクト全体のスコープと必要な労力をより正確に見積もることができます。例えば、あるタスクが他のタスクの2倍のストーリーポイントを持つ場合、それは2倍の労力、複雑さ、または不確実性を意味し、チームはそれに応じて計画を立てることができます。

ストーリーポイントとアジャイル開発の関係

アジャイル開発は、ソフトウェア開発プロセスを迅速かつ柔軟に進めるための方法論の一つです。このアプローチは、計画と実行の間のコミュニケーションを強化し、開発プロセスを通じて継続的な改善を促進します。アジャイル開発では、プロジェクトは短い期間(スプリントと呼ばれる)に分割され、各スプリントの終わりには成果物が生み出され、レビューされます。このプロセスの中で、ストーリーポイントが重要な役割を果たします。ストーリーポイントは、タスクや機能の相対的なサイズや労力、複雑さ、及びリスクを「ポイント」で表し、チームメンバー間での共通の理解を促進し、より現実的で柔軟なプロジェクト計画を可能にします。

▶︎ 【アジャイル開発】で本当にプロジェクトをマネジメントできるのか?アジャイルの基礎知識と現場での活かし方を解説!

ストーリーポイントの利点

他の見積もり方法との比較

従来のプロジェクト見積もり方法は、主にタスクの完了に必要な時間(時間単位や人日単位での見積もり)に焦点を当てています。このアプローチは直感的で理解しやすい反面、個人の作業速度や経験の違い、予期せぬ技術的困難などの要因によって見積もりの精度が大きく変動する可能性があります。また、時間ベースの見積もりは、プロジェクトの初期段階で正確な情報が不足している場合に不正確になりやすいという問題も抱えています。

対照的に、ストーリーポイントによる見積もりは、タスクの相対的な労力、複雑さ、不確実性を考慮して行われるため、個々の生産性の違いや外部からの予期せぬ影響を受けにくいという特徴があります。この方法は、チームが共有する理解の基盤を作り、より一貫性のある見積もりを可能にします。さらに、ストーリーポイントはプロジェクトの全体像を把握しやすくするため、効果的な計画立案と優先順位付けに役立ちます。

効率的なプロジェクト計画と進捗管理への貢献

チームはストーリーポイントを使用して、各スプリントで取り組むべきタスクの優先順位をつけ、リソースを効果的に割り当てることができます。これにより、プロジェクトの進捗を可視化しやすくするため、ステークホルダーとのコミュニケーションを改善し、よりリアルタイムなフィードバックループを確立します。

例えば、バーンダウンチャートを使用することで、スプリントの進捗状況を簡単に追跡し、必要に応じて計画を調整することができます。これにより、チームは期限内に目標を達成するために必要な調整を迅速に行うことができます。

▶︎ バーンダウンチャートとは?基本的な使い方とチャートの読み解きポイントを解説!

また、ストーリーポイントに基づく見積もりは、チームのベロシティ(スプリントごとに完了できるストーリーポイントの平均量)の計算を可能にします。ベロシティを知ることで、プロジェクトの将来的なパフォーマンスを予測し、より正確な納期予測を行うことが可能になります。この情報は、プロジェクトの範囲を管理し、ステークホルダーへの期待を適切に設定するのに役立ちます。

総じて、ストーリーポイントによる見積もりは、チームが一貫性のある基準でタスクを評価し、プロジェクト全体の計画と進捗管理を効率的に行うための鍵となります。このアプローチにより、アジャイル開発チームは柔軟性を維持しながら、高い生産性と顧客満足を実現することができます。

▶︎ 【徹底解説】ベロシティとは?アジャイル開発でよく使う指標の役割について

ストーリーポイント見積もりのプロセス

ストーリーポイント見積もりのプロセスは、チームがプロジェクトのタスクや機能の相対的な労力、複雑さ、不確実性を評価し、合意に至るための手順です。このプロセスは、チーム全体の共有理解とコミットメントを構築するために重要です。

チームでのストーリーポイントの割り当て方法

1. ユーザーストーリーのレビュー

ストーリーポイントを割り当てる前に、チームはユーザーストーリー(タスクや機能の記述)をレビューし、要件を理解します。

2. 議論と質疑応答

チームメンバーは、ユーザーストーリーの詳細、潜在的な技術的課題、依存関係などについて話し合います。

3. 個別の見積もり

各メンバーは、ユーザーストーリーの労力、複雑さ、不確実性を自己評価し、ストーリーポイントを割り当てます。

4. 見積もりの共有と議論

チームメンバーはそれぞれの見積もりを共有し、大きく異なる見積もりについてはその理由を議論します。

5. 合意に達する

議論を通じて、チームは各ユーザーストーリーに対するストーリーポイントの合意に達します。

プランニングポーカーなどのツールとテクニックの紹介

プランニングポーカーは、ストーリーポイント見積もりにおいて広く使用される人気のあるテクニックです。このゲーム形式のアプローチでは、チームメンバーがカードを使用して自分の見積もりを秘密裏に行い、同時に公開します。カードにはフィボナッチ数列やTシャツサイズが印刷されており、タスクの相対的なサイズを示します。

下記は、見積もりのステップになります。

①モデレーター(通常はプロジェクトマネージャーやスクラムマスター)がユーザーストーリーを提示します。

②チームメンバーは質問をし、必要な情報を収集します。

③各メンバーは、自分が考えるストーリーポイントに相当するカードを選びます。

④ 全員がカードを同時に公開し、見積もりが最も高いと最も低いメンバーが自分の選択の理由を説明します。

⑤必要に応じて、短い議論を行い、見積もりプロセスを繰り返します。

⑥合意が形成されるまで、このプロセスを繰り返します。

プランニングポーカーの利点は、全員が見積もりプロセスに参加し、異なる視点や潜在的な問題点が表面化しやすいことです。また、このテクニックはチームビルディングにも役立ち、見積もりプロセスをよりエンゲージングで楽しいものにします。

他のテクニックには、アフィニティエスティメーション(タスクを相対的なサイズに基づいてグルーピングする方法)やTシャツサイズ見積もり(タスクをXS、S、M、L、XLのカテゴリに分類する方法)などがあります。これらのアプローチは、プロジェクトの特性やチームの好みに応じて選択されます。

ストーリーポイント見積もりのプロセスは、チームが共通の理解を持ち、プロジェクトのスコープと複雑さをより効果的に管理するのに役立ちます。適切なツールやテクニックを用いることで、このプロセスはプロジェクトの成功に向けて重要なステップとなります。

ストーリーポイント見積もりの実践例

具体的な例を用いたストーリーポイントの割り当て

開発チームが新しいウェブアプリケーションを構築しているとします。このプロジェクトには、ユーザー登録、ログイン機能、プロフィール編集、そして記事の投稿といった複数のユーザーストーリーが含まれています。チームはプランニングポーカーセッションを通じて、これらのユーザーストーリーにストーリーポイントを割り当てることにしました。

ユーザー登録:チームは、ユーザー登録機能に関して議論します。この機能は比較的単純で、既存のライブラリを利用できるため、チームはこのユーザーストーリーに「2」のストーリーポイントを割り当てることに合意します。

ログイン機能:ログイン機能もまた比較的単純ですが、セキュリティの観点から少し注意が必要です。セキュリティ対策の実装を考慮して、「3」のストーリーポイントが割り当てられます。

プロフィール編集:プロフィール編集機能には、ユーザーインターフェースの設計とデータベースとの連携が含まれるため、チームはこの機能の複雑さを考慮して「5」のストーリーポイントを割り当てます。

記事の投稿:この機能は最も複雑で、リッチテキストエディタの統合、画像アップロード、データベースとの連携などが必要です。チームは、これらの複雑性と技術的な課題を踏まえ、「8」のストーリーポイントを割り当てます。

実践での課題と解決策

課題1:見積もりの一貫性がない

解決策:チームは定期的なレトロスペクティブを行い、完了したユーザーストーリーを振り返って、見積もりの精度を向上させます。また、見積もりのガイドラインや基準を定めることで、一貫性を高めることができます。

▶︎アジャイル開発における「スプリントレトロスペクティブ」とは?

課題2: チームメンバー間での意見の食い違い 

解決策:プランニングポーカーのセッション中に、異なる見積もりを提出したメンバーにその理由を説明させ、オープンな議論を促進します。これにより、チーム内での理解を深め、合意に至ることができます。

課題3:過度に楽観的または悲観的な見積もり

解決策:チームが過去のプロジェクトや完了したタスクから学び、実際のベロシティデータを基に見積もりを調整します。定期的な見直しと調整により、より現実的な見積もりが可能になります。

課題4:新しい技術や未知の領域に対する見積もりの難しさ

解決策:プロトタイピングやスパイク(調査タスク)を実施して、未知の技術や領域に対する理解を深め、その後でより正確な見積もりを行います。

▶︎プロトタイピングとは?使用するメリット・デメリットから具体的な進め方までを解説

ストーリーポイント見積もりは、チームが共通の理解を持ち、プロジェクトの計画と進捗管理を効果的に行うための強力なツールです。実践を通じて学び、適応することで、チームは見積もりの精度を徐々に向上させ、プロジェクトの成功に貢献することができます。

ストーリーポイントを用いたプロジェクト管理

ストーリーポイントの見積もり方法がわかったところで、次はプロジェクト管理のフェーズに移ります。

ストーリーポイントを用いたスプリント計画

スプリント計画では、チームは次のスプリント期間中に取り組むタスクを決定します。ストーリーポイントはこのプロセスを以下のように支援します。

1. ベロシティの計算

チームは過去のスプリントで完了したストーリーポイントの総数を基に、平均的なベロシティ(スプリントごとにチームが完了できるストーリーポイントの量)を計算します。これにより、次のスプリントで実現可能な作業量を推定できます。

▶︎ 【徹底解説】ベロシティとは?アジャイル開発でよく使う指標の役割について

2. タスクの選択

プロダクトバックログから、最も優先度が高いタスク(ユーザーストーリー)を選びます。チームのベロシティと各タスクに割り当てられたストーリーポイントを考慮して、スプリントの容量内で収まるタスクを選択します。

3. コミットメントの作成

選択されたタスクは、次のスプリントのゴールを形成します。チームは、このゴールを達成するために必要な作業を計画し、それにコミットします。

バーンダウンチャートなどの進捗追跡ツールの使用方法

バーンダウンチャートは、スプリントの進捗を可視化するための強力なツールです。このチャートは、スプリント期間中に残された作業量(ストーリーポイント)を時間経過とともに追跡します。

1. バーンダウンチャートの作成

スプリント開始時に、チャートには縦軸に残りのストーリーポイント、横軸にスプリントの日数が表示されます。スプリントの開始時点では、チャートの最上部に、スプリントで取り組む予定のストーリーポイントの総数が表示されます。

▶︎ バーンダウンチャートとは?基本的な使い方とチャートの読み解きポイントを解説!

2. 日々の更新

チームは毎日、完了したタスクのストーリーポイントを合計し、その数を総ストーリーポイントから引きます。これにより、残りの作業量が日々どのように減少していくかを追跡できます。

3. 進捗の監視

バーンダウンチャートを使用することで、チームとステークホルダーはスプリントの進捗を簡単に確認できます。予定通りに作業が進んでいない場合は、チャートが平坦になったり、予定の線より上になったりします。これは、プランの調整や問題の早期発見に役立ちます。

バーンダウンチャート以外にも、バーンアップチャートやカンバンボードなどのツールが進捗追跡と可視化に使用されます。これらのツールは、チームがスプリントゴールに向けて順調に進んでいるかを監視し、必要に応じて迅速に対応するのに役立ちます。

ストーリーポイントを用いたプロジェクト管理は、チームが期限内に高品質の製品を顧客に提供するための計画と進捗管理を効果的に行うための重要な戦略です。これにより、アジャイル開発の柔軟性と効率性が最大化されます。

ストーリーポイントのよくある誤解

ストーリーポイントの使用は、アジャイルプロジェクト管理における強力なツールですが、誤解されがちな点や落とし穴も存在します。

誤解①:ストーリーポイントは時間に換算できる

ストーリーポイントは労力、複雑さ、不確実性を表す抽象的な尺度であり、直接的な時間換算は適切ではありません。 

まずは、 ストーリーポイントと時間を明確に区別し、チーム内でこの概念の理解を深めましょう。ストーリーポイントを相対的なサイズや難易度の指標として使用し、時間見積もりは個別に行うと良いです。

誤解②:同じストーリーポイント数は常に同じ作業量を意味する

 異なるタスクは、同じストーリーポイント数でも、背後にある作業の種類や複雑さが異なる可能性があります。 

ストーリーポイントがタスク間の相対的な比較のためのものであることを理解し、各タスクの独自の特性を考慮しましょう。

ストーリーポイントを有効に使うために

1. チームで共通の理解を持つ 

ストーリーポイントの割り当ては、チーム全体の合意に基づくべきです。プランニングポーカーなどのテクニックを使用して、全員の意見を聞き、共通の理解に達することが重要です。

2. 定期的な見直しと調整を行う

チームのベロシティや見積もりの精度は、時間と共に変化する可能性があります。定期的にこれらを見直し、必要に応じて調整することで、計画の精度を高めることができます。

3. ストーリーポイントと進捗追跡ツールを組み合わせる

バーンダウンチャートなどの進捗追跡ツールを使用して、ストーリーポイントに基づくプロジェクトの進捗を可視化します。これにより、スプリントの進行状況を容易に把握し、必要に応じて迅速に対応できます。

4. ストーリーポイントを教育ツールとして使用する 

 新しいチームメンバーにアジャイルプロジェクト管理の概念を教える際、ストーリーポイントは有用な教育ツールとなり得ます。相対的な見積もりの価値やチームワークの重要性を理解するための実践的な方法を提供します。

5. フィードバックループを活用する  

ストーリーポイントを用いた見積もりとその後のタスク実行を通じて得られた経験は、フィードバックとして活用することが重要です。このフィードバックを用いて、将来の見積もりの精度を向上させ、チームの効率を高めることができます。

まとめ

ストーリーポイント見積もりは、アジャイル開発プロセスにおいて重要な役割を果たします。これにより、チームは効率的なプロジェクト計画、優先順位付け、および進捗管理を実現し、期限内に高品質の製品を提供することが可能になります。

アジャイル開発を取り入れているチームでも、これから取り入れようと考えているチームでも、このブログがプロジェクト管理のスキルを向上させ、より価値ある製品を迅速に提供するための参考になることを願っています。

Enlytについて

株式会社Enlytはベトナムに開発拠点SupremeTechを持ち、Enlytではこれまで50以上の開発プロジェクトを行ってきました。( 株式会社Enlytの実績は開発実績ページから)ベトナムと日本のグローバルなチームで、数多くのプロジェクトを成功に導いてきました。

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